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倉庫代わりの廃トラック&ボンネットバスが走る農道…田舎ジオラマに思わず“ホッ”「やっぱり、日本人なんだな〜」

作品の中に「物語」を込める事ができるのがジオラマの魅力(はやまさ鉄道)

 一方、エフェクターボードの中に、古き良き昭和の原風景を作り出したはやまさ鉄道さんも、その原体験は叔父が作った模型だった。

はやまさ鉄道子どもの頃に、叔父が自作した畳一畳くらいのNゲージ(鉄道模型)レイアウトをもらい、夢中になったことですね。『いつかは自分でも作ってみたい』と思いつつ、40年ほど過ぎていました。
 その後、渓流釣りが好きになり、いろいろなところに行くようになったことがきっかけで再燃しました。道路や線路はだいたい渓流に沿って作られ、集落も渓流沿いに点在しています。もちろん、自然のままの風景も美しいのですが、自然の中に、線路があり、道があり、家があると、そこに苦労して線路を敷き、道を作り、家を建てて、なんとか自然と折り合いをつけて暮らしてきた人々の物語が想像できます。それを思うと、手付かずの自然とはまた違った魅力を感じ、そんな風景を、Nゲージレイアウトで作ってみたいと思いました
 40年の時を経て作り出した、代表作「渓上里村」はそんな人々の物語が見事に表現されたもの。同氏の頭の中には、明確な物語のイメージがあった。

はやまさ鉄道物語については、『渓上里(けいじょうり)村はその昔、平家の落人が自然に湧出する湯を発見して、戦による傷を癒やすために逗留し、その一部が定住したのが村の始まりとされています。以来、周辺の農民たちに農閑期の湯治場として親しまれてきました。しかし、高度成長期の旅行ブーム、さらに近年の秘境ブームもあいまってすっかり観光地化してしまいました。ここでは、戦後間もなくより渓上里駅近くで居酒屋「はや正」を営む店主よりご提供いただいた貴重な写真で、まだまだひなびた湯治場の風情を色濃く残す昭和時代の渓上里村の様子をご紹介します』というもの。すべて私の妄想ですが(笑)。
 そんな同氏がジオラマ制作において大事にしていることがあるという。

はやまさ鉄道実物そっくりに“リアルに作る”ことに拘らず、“リアルに見える”ように工夫する、という事でしょうか。性格が変にマジメ(?)なものでつい「実物通りに作らなきゃ」と思ってしまうのですが、私の技術では難しかったり、そもそも物理的にムリな場合も多い。
 例えば、植木鉢の花をNゲージのスケール、1/150で実物そっくりにリアルに作ることにこだわったら、そもそも作るのを諦めてしまうかもしれません。諦めるくらいなら、なんとなく花に見えそうな方法をいろいろ考えて試してみればいい。その結果、渓上里村に咲いている花は、みんな線路のバラスト石をエナメル塗料で着色した物です。「お金かけるな手間かけろ」「お金使うな頭を使え」などは、ジオラマ作りにおける私の信念ですね(笑)。
 単に「風景」を再現するだけではなく、作品の中に「物語」を込める事ができるのがジオラマの魅力だと思います。ちょっと大袈裟かもしれませんが、私にとっては小説を書く、ドラマや映画を作るのと同じようなことなのかもしれません。『手元に置ける「物語」』ですね。

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