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『おばけのバーバパパ』は“オバケじゃなかった” 原作50周年でもなお愛される秘密
きっかけは紙ナプキンに描いたいたずら書き? 誕生秘話と原作夫婦のエピソード
1969年のある日、アメリカからパリに旅行に来ていたテイラーがカフェで偶然アネット・チゾンと隣り合った。そこで「わたあめが欲しい」と言っている子どもたちを見て、テイラーが紙ナプキンに描いたいたずら書きからバーバパパが誕生したと言われている。当時、テイラーはフランス語がしゃべれなかったため、2人は絵を交換しながらコミュニケーションを取っていたわけだ。2人はのちに「バーバパパ」の共著者、そして夫婦となる。
原書の刊行から50周年を記念した今年、日本でマスターライセンスを持つ(株)スタイリングライフ・ホールディングス、プラザスタイルカンパニーがフランスの原権利者の許可のもと、4月22日を「バーバパパの日」に制定した。この日は「アースデイ(地球の日)」と「よい夫婦の日」でもあり、地球環境と家族愛という2つのキーワードが草花のように土から生まれてきたバーバパパとそのファミリーのイメージとぴったりだったことがその制定の理由だという。
ピンク色の世界観は若い女性にもヒット コラボ展開で広がるファン
「形を変えて表現できるところや、ファミリーの色合い、キャラクターのフォルム自体も、人気の理由かもしれません。今まで幅広い層に支持されてきましたが、SNSなどで触れられる機会が増えて、近年若い方への人気が盛り上がりをみせています」(プラザスタイルカンパニー・林慎一郎さん)
今年は50周年を記念した「バーバパパ50周年公式Twitterアカウント」が開設。バーバパパにまつわる小ネタエピソードなどが配信されている。またPLAZA WEBサイト内のバーバパパページも「50 YEARS OF HAPPINESS」としてリニューアル。初期絵本のアートをのせた限定アイテムをはじめ最新グッズが続々と登場しているほか、無料でダウンロードできるコンテンツも多数追加されている。
中でも注目は、「バーバパパのこいのぼり」(期間限定)の紙工作だ。型紙をプリントアウトして好きなキャラクターをカットし、張り合わせれば完成。竹串を使えばスタンドタイプに、紐に通せばガーランド風にアレンジすることもできる。
なかなかお出かけもできない今日この頃、「こどもの日」を前に家族で紙工作のおうち時間を楽しんでみてはいかがだろうか。「バーバパパ」のメッセージである「家族愛」や「自然保護」を噛みしめるいい機会になるかもしれない。