ORICON NEWS
『セカチュー』から15年、長澤まさみの変化楽しみながらの“爽やかキープ力”
デビュー当時から常に“ヒロイン”として第一線で活躍、20代からあらゆるジャンルを開拓
20代に入ると、映画『モテキ』、『海街diary』などでスタイルのよさを活かしてセクシーな役も好演。2011年の初舞台『クレイジーハニー』では赤髪で破天荒なケータイ小説家を演じ、10代のころから夢だったと言う舞台出演を果たした。長澤本人が「ダメ出しっていうのをされたのが今回初めてだった」と語るように、この経験から多くのことを学んだようである。その後、2017年に出演した初のミュージカル舞台『キャバレー』では、胸元も露わな大胆な衣装とエロティックなダンス、力強い歌声を披露し、観客を魅了した。
さらに、台湾ドラマや中国・香港映画と海外進出も果たし、2016年には『真田丸』(NHK総合)で大河初ヒロインを演じるなど、長澤まさみの20代はあらゆる新境地を開拓した10年だったと言えるだろう。
著名クリエイターがこぞってラブコール、何色にも染まる汎用性を確立
『コンフィデンスマンJP』のプロデューサーは、「ドラマの中で20人以上のキャラクターになりますが、ひとつとして同じキャラクターがいない。声、話し方、目線、表情、声のトーン、話す速さ、姿勢、あらゆることが違います。なかなかこんなに引き出しある方はいない。“長澤まさみの真骨頂”ですね」と語り、共演したベテラン俳優・小日向文世も、「ダー子という役は誰でもできるものではない。それをしっかりと確立し、『長澤まさみにしかできない』と感じさせる。もう代表作と言ってもいいと思う」と称賛している。
映画『モテキ』でも、大根仁監督は脚本執筆中に長澤と顔合わせをし、長澤が「私は何もかもすべてにおいて自信がありません」と話したことを受け、“ビッチ”な女の子の役に長澤のパーソナリティを取り入れ、深みのあるキャラクターに仕上げたと言う。
三谷幸喜は、長澤が出演した舞台『紫式部ダイアリー』で脚本・演出を務め、共演の斉藤由貴も含め、「このふたりにあてて脚本を書いたので、このふたりでないと成立しない」とコメントし、「パンキッシュな方で、パンクのわりにはピュア」、「今までに僕が接してきたことのない女優さん」と長澤独自の魅力を語っている。