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『セカチュー』から15年、長澤まさみの変化楽しみながらの“爽やかキープ力”

 現在公開中の主演映画『コンフィデンスマンJP』では、前作ドラマシリーズ同様にコメディエンヌぶりを発揮して話題となっている女優・長澤まさみ。一方、4月に公開された映画『キングダム』では、妖艶なアクションシーンが注目されている。10代のころは映画『世界の中心で、愛をさけぶ』に代表されるように、“正統派ヒロイン一辺倒”の印象だったが、その後はお色気、コメディ、アクション、舞台、海外ドラマなど年々新境地を開拓しながらも、持ち前の爽やかさ、親しみやすさもキープ。同世代で同じく10代から活躍している綾瀬はるか、戸田恵梨香、新垣結衣はそれぞれ定着したイメージを保っている感があるが、長澤が幅を広げつつも、新しい魅力を更新し続ける理由とは?

デビュー当時から常に“ヒロイン”として第一線で活躍、20代からあらゆるジャンルを開拓

  • 人生初の赤髪で憧れの舞台主演を果たした長澤まさみ(C)oricon ME

    人生初の赤髪で憧れの舞台主演を果たした長澤まさみ(C)oricon ME

  • ミュージカル『キャバレー』歌姫の大胆衣装をお披露目した長澤まさみ(C)ORICON NewS inc.

    ミュージカル『キャバレー』歌姫の大胆衣装をお披露目した長澤まさみ(C)ORICON NewS inc.

 長澤まさみは1987年、元サッカー日本代表でジュビロ磐田初代監督・長澤和明氏の元に生まれ、2000年に「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリに選ばれると12歳で芸能界に入り、今年で32歳を迎えた。10代のころは清楚一色というイメージで活躍し、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で一躍ブレイク。その後、映画『タッチ』、『涙そうそう』、ドラマ『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)など数々の作品に出演し、同世代の若手女優の中でも頭ひとつ抜き出た存在だった。

 20代に入ると、映画『モテキ』、『海街diary』などでスタイルのよさを活かしてセクシーな役も好演。2011年の初舞台『クレイジーハニー』では赤髪で破天荒なケータイ小説家を演じ、10代のころから夢だったと言う舞台出演を果たした。長澤本人が「ダメ出しっていうのをされたのが今回初めてだった」と語るように、この経験から多くのことを学んだようである。その後、2017年に出演した初のミュージカル舞台『キャバレー』では、胸元も露わな大胆な衣装とエロティックなダンス、力強い歌声を披露し、観客を魅了した。
 さらに、台湾ドラマや中国・香港映画と海外進出も果たし、2016年には『真田丸』(NHK総合)で大河初ヒロインを演じるなど、長澤まさみの20代はあらゆる新境地を開拓した10年だったと言えるだろう。

著名クリエイターがこぞってラブコール、何色にも染まる汎用性を確立

 30代に突入すると、月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)でこれまでにないコメディセンスを爆発させ、変顔や芸人ネタを披露する一方、映画『キングダム』では本格的なアクションシーンをこなし、SNSでは「美オーラ全開」、「長澤まさみの楊端和はパーフェクト」、「美人すぎて震えた」などと絶賛され、“長澤まさみならでは”の存在感を際立たせている。

 『コンフィデンスマンJP』のプロデューサーは、「ドラマの中で20人以上のキャラクターになりますが、ひとつとして同じキャラクターがいない。声、話し方、目線、表情、声のトーン、話す速さ、姿勢、あらゆることが違います。なかなかこんなに引き出しある方はいない。“長澤まさみの真骨頂”ですね」と語り、共演したベテラン俳優・小日向文世も、「ダー子という役は誰でもできるものではない。それをしっかりと確立し、『長澤まさみにしかできない』と感じさせる。もう代表作と言ってもいいと思う」と称賛している。
 映画『モテキ』でも、大根仁監督は脚本執筆中に長澤と顔合わせをし、長澤が「私は何もかもすべてにおいて自信がありません」と話したことを受け、“ビッチ”な女の子の役に長澤のパーソナリティを取り入れ、深みのあるキャラクターに仕上げたと言う。
 三谷幸喜は、長澤が出演した舞台『紫式部ダイアリー』で脚本・演出を務め、共演の斉藤由貴も含め、「このふたりにあてて脚本を書いたので、このふたりでないと成立しない」とコメントし、「パンキッシュな方で、パンクのわりにはピュア」、「今までに僕が接してきたことのない女優さん」と長澤独自の魅力を語っている。

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