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ガンプラ改造!トップモデラーインタビュー

威風堂々と“和”で魅せた「ガンダムアストレイ」、ガンプラは“空間演出”で勝負【連載第21回】

 今年40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズ。世界的にも人気な強力IPだが、その礎となったのは1980年代前半のガンプラブームだ。そんな「ガンプラ」進化の一翼を担ってきたモデラーの“匠の技術”について、トップモデラー・ヤマタツ氏にインタビュー。ガンプラを映えさせる「台座」や電飾演出など、“魅せて楽しむ”ガンプラへの想いを聞いた。
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ヤマタツ流演出は『台座』がキモ、「表現の幅を広げるためクルマCMも参考に」

――ガンプラをはじめたきっかけを教えてください。

ヤマタツ小学生の当時、第二次ミニ四駆ブームによりプラモデルを作り始めた流れからガンプラに移行していきました。中学生の時に『ガンダムSEED』のブームがあったのも大きかったかもしれません。

――ガンプラを制作するうえで、こだわりの造形箇所は?

ヤマタツ制作する機体によってこだわる箇所を変えるようにしていますが、共通させていることは「作品」を作るにあたって、主役となるMSの魅せ方にこだわって制作しています。

――“魅せ方”とは、具体的にどのような部分でしょうか。

ヤマタツ魅せ方を重視するため、「台座」を含めた作品全体のまとまりを意識しています。
電飾や動力を組み込み新しい魅せ方の表現を追求しています。

――ヤマタツさんの作品は、「台座」を含め空間演出が絶妙です。こうした“強み”の習熟にはどのような努力をされましたか?

ヤマタツ一見関係ないように思えますが、表現の幅・作品から受ける印象を広げるために、いろんなメーカーの商品説明を研究しています。特にクルマのCMはかっこよく魅せる、可愛く魅せるなどのコンセプトがストレートに表現させているものが多くとても参考になりますよ。

――具体的にはどんなCMを参考に?

ヤマタツ『ガンプラW杯2016』の「紅桔梗」作成時に、電飾の配色や台座のデザインを当時のアウディの近未来的なCMを参考にしていました。

『ガンプラW杯』挑戦で気づいた「ものづくりを楽しむ気持ち」

――ヤマタツさんにとって、モデラー人生のターニングポイントとなった作品はなんですか?

ヤマタツやはり、『第1回GBWC(ガンプラW杯)』に挑戦した「シナンジュ『願い』」です。当時、まだガンプラを本格的に初めたばかりだったので、この『ガンプラW杯』をきっかけに大勢のモデラーの方と繋がる事ができました。その繋がりから近所の模型店をはじめ、サークルや展示会など、今に至るまで“モノづくり”を楽しめています。

――モデラーにとって『ガンプラW杯』とはどんなコンテストですか?

ヤマタツモデラーの作品の思いがぶつかり合う事が出来る最高の舞台です!

――『ガンプラW杯』のヤマタツさん作品で言いますと、15年大会の「ガンダムアストレイ」が印象的です。

ヤマタツ15年大会に挑戦した時の「ガンダムアストレイ『凛』」は、自分が思っていた“魅せたい形”を素直に表現する事が出来た作品でした。この作品から“作りたい作品”というものが自分自身の中で見つけられたような気がします。

――魅せたい形、というのはどういった部分だったのでしょうか。

ヤマタツ『凛』という作品名を先に決めて「和」をテーマに、機体と台座を関連付けたデザインを模索しました。作品全体に木材と和紙を多用し赤い機体が映えるように高演色の電飾を組み込んでいます。また、台座の中にはPC用のファンを仕込み、アストレイの髪を揺らすギミックや、作品裏側に枯山水を表現するなど、今までチャレンジしたことのない表現を積極的に取り入れています。

――ギミックの数もさることながら、ヤマタツさん自身の「ガンプラを楽しむ気持ち」が伝わってきます。

ヤマタツ技術を追求する点も重要ですが、僕は「ものづくりを楽しむ気持ち」を大事にしています。コンテストというとどうしても、他の作品と比べて何が足りないか、なんて事を考えがちですが、まずは自分の作品に納得し満足することが大切かなと。楽しんで作られた作品はやはり人の目を惹くし、それは観る方へも伝わると思います。

――ヤマタツさんにとってガンプラとは?

ヤマタツ今の自分そのものを表現、書き出すことの出来る真っ白なキャンパスです!

(C)創通・サンライズ

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