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アイドルとモノマネが生む相乗効果、衝動的な批判が奪う可能性とは?
欅坂46・平手のモノマネにより炎上、キンタロー。の元に罵詈雑言
放送後、ネットでは「馬鹿にしている」「謝罪しろ」といった批判が目立ち、キンタロー。自身も「炎上とまらず…ついに…」と題したブログで言及。「承認されてないコメントが3000件以上寄せられてます」「Twitterとかに直接 罵詈雑言が届いてます」「(事務所の)松竹芸能にまで怒りの連絡きてるみたいです」などと書く事態に陥った。
★元ネタ:欅坂46の「風に吹かれても」パフォーマンス
元AKB48・前田敦子モノマネは本人も公認、出演CMでは自ら模倣し話題に
だが、AKB48を卒業した前田自身が「まだお会いしたことないけど、うれしい」とモノマネを“公認”し、テレビでAKB48現役メンバーとの共演も実現。また、前田がソフトバンクモバイルのCMで“逆モノマネ”に見える「フライングゲット」ポーズを披露したこともあった。また、キンタロー。はももいろクローバーZの百田夏菜子のモノマネもレパートリーにしていて、テレビ番組で本人の前で披露。百田は「非公認」を言い渡しつつ、ブログでは「実際はかなり嬉しかったりします」と書いていた。
『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)の社交ダンス企画では、日本代表として世界選手権に出場して7位に入るなど、芸ごとへの熱心な取り組みで知られるキンタロー。。その姿勢は、前田らのモノマネにも発揮されていた。前田へのリスペクトもブログで綴っており、笑いは取りつつ真摯で悪意はないとファンにも認知され、広くウケる鉄板ネタになった。
炎上の要因のひとつは、カリスマティックな平手のキャラとタイミング
グループ最年少、現在16歳にして圧倒的な存在感を放ち、カリスマ性を持つ彼女は単なる人気アイドルではなく、ファンに“信奉”のような感覚ももたらしている。そのカリスマがお笑いのネタにされたことで貶められたような心情になり、普通のアイドルがモノマネされたのとは違う反発が生まれたのだろう。そういう意味で、平手はもともとアンタッチャブルな存在だった。
加えて、タイミングも悪かった。平手は1月に負った右腕のケガは回復したものの、4月に行われた欅坂46のデビュー2周年ライブをはじめ、握手会やテレビ番組も欠席している。「スケジュールの都合」とされているが、ラジオで本人が「悩んだ末に…」と話したり、以前に『SONGSスペシャル』(NHK総合)でグループを背負う葛藤を語ったこともあり、精神面や体調面の不調を心配する向きもある。そんな大変なときに笑いのネタにするとは…と火に油を注いだ面があった。