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デヴィ夫人&出川哲朗の奇妙な“相思相愛” 水と油ながらも互いにリスペクトする関係に

  • 相思相愛のデヴィ夫人((C)oricon ME inc.)と、出川哲朗((C)ORICON NewS inc.)

    相思相愛のデヴィ夫人((C)oricon ME inc.)と、出川哲朗((C)ORICON NewS inc.)

 『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)をはじめ、バラエティー番組で日本屈指のコンビ力を見せているのが、タレントのデヴィ夫人とお笑い芸人の出川哲朗だ。以前のデヴィ夫人は「やたら怖いセレブのおばさん」であり、出川は「嫌いなタレントNo.1」だった。ところが、今や視聴者に愛される名コンビであり、お互いを高め合うよき“ライバル”。かつては相見えることはない、文字どおりの“水と油”だった2人が、何故ここまでスイングするに至ったのか?「デヴィ×出川」が織り成す“相乗効果”とは?

“究極の凸凹コンビ”、毒舌セレブとリアクション芸人による奇跡的な化学反応

 このふたりを語る上では、やはり『イッテQ!』の絡みははずせない。昨年末の放送回、各レギュラー陣が世界各地でカレンダー映えする写真を撮影してくるという「イッテQカレンダープロジェクト」では、出川とデヴィ夫人はメキシコに出撃。落差100mの滝を下から見るため、危険極まりない崖をふたりで下る。デヴィ夫人は高所恐怖症ながら「他人に出来ることが自分に出来ないわけがない」と泥だらけになりながら見事、崖下りに成功。出川も「本当にすごい。こんな77歳いない」と絶賛した。

 また、壁に血しぶきのような染みがある汚いホテルに泊まった際は、デヴィ夫人が「何これ、殺人現場!?」と言うと出川が「いいかげんにしなよ、夫人」とたしなめ、「ビリビリシャンプー」といういかにも出川的な洗髪をするデヴィ夫人に「ちゃんとやれババァ」と罵倒するなど、なぜかふたりとも楽しそうなのである。

 他にも、いわゆる出川ガールズとともにフロリダのディズニーワールドで「出川女子会」を開催した際は、デヴィ夫人は河北麻友子を「最高の秘書」と絶賛するも、他のふたりの出川ガールズには「ペチャパイふたり」、「知能程度の低い人」とボロクソ。その姿は「ひょっとしてデヴィ夫人、出川ガールズにヤキモチ!?」と思わせるほどだったのだ。

 今や出川はデヴィ夫人と対等に接する唯一の存在になったのみならず、出川の一生懸命さとボケが、デヴィ夫人の天真爛漫さと負けず嫌いをあおり、芸人顔負けの体を張ったリアクションを引き出すまでに至っている。デヴィ夫人が出川を認め、出川もデヴィ夫人を尊敬しながら、お互いに持ち前のバラエティーをわきまえた対応力で番組を面白くコントロール。“セレブ” と“リアクション芸人”という一見かみ合わない組み合わせが奇跡的な化学反応を起こし、“究極の凸凹コンビ”としてそれぞれの魅力が倍増されているのだ。

胸を打つ相思相愛、 “鼻につく” “気持ち悪い”を払拭

 かつてはそれぞれが“鼻につくセレブ”代表であり、“気持ち悪い芸人”代表。嫌われ役が多かったデヴィ夫人と出川哲朗だったが、その2人の相思相愛ぶりを見た視聴者には“いい人”として浸透している。お互いに嫌われ役から転身できたのも、『イッテQ』などで見せる2人の思いやりや尊敬が多くの人の心に響くからだろう。その組み合わせと企画の親和性を見出し“いい人”に転向させた『イッテQ』の功績は計り知れない。

 そんなふたりのコンビ愛が最高潮に達したのは『出川哲朗のアイ・アム・スタディー 知っとかなきゃヤバイよ日本のピンチSP』(日本テレビ系)の「終活特集」において、デヴィ夫人の模擬葬儀で出川が“弔辞”を読んだときだった。

 出川は「あなたと会ってもう25年になります。最初は僕の名前すら覚えてくれませんでしたね…」と語りはじめ、「これだけははっきり言いたい。僕はあなたが大好きでした!」「一緒に仕事すればするほどなんてピュアな人なんだ、なんてバイタリティーに溢れた人なんだ!」と、思いを告げる。そして数々のチャレンジについて触れ、「夫人はいつも言ってました。『哲朗にできて私にできないわけないわ。悔しいから必ず成功させるわ』。僕は最近、雑誌のインタビューで『目標は何ですか?』と言われると、『デヴィ夫人みたいになりたい』…いつの間にかそう答えるようになりました」と魂の熱弁。

 するとデヴィ夫人も拍手しながら「あなたらしい、いい弔辞でした」と絶賛。スタッフが「夫人がウルっとしているように見えた」と聞くと「うん、よかったです」と素直に認めた。Twitterでも「めっちゃ泣けた」、「ティッシュが足りない」等々、視聴者たちの感動の声が溢れたのである。

“ピン”同士、全くジャンルが異なる一流の“相方”をゲット

 そもそもデヴィ夫人は日本人ながら、インドネシアのスカルノ元大統領に見初められるという“シンデレラ中のシンデレラ”。東洋の真珠と呼ばれ、スカルノ元大統領の第3夫人としてこれまで波乱万丈な人生を歩んできた。そうした経験から醸し出される余裕とバイタリティーは、まさに“一流”のセレブならではのものと言え、他のセレブタレントを圧倒する存在感を放っている。

 そして、やはり出川も“一流”のリアクション芸人。昨年放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、“雑なドッキリを仕掛ける”というドッキリを仕掛けられたが、他の芸人がとりあえず騙される中、早くも離脱してスタッフにダメ出し。「やるなら、ちゃんとしかけて!」、「あまりにも雑なドッキリに乗っかちゃうと、今までの出川哲朗を否定しちゃうことになる」とリアクション芸人としてのプライドを見せつけたのである。

 そうした出川の姿勢は以前から大御所芸能人からも一目置かれていた。明石家さんまは『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)で「二流芸能人になりたい。たとえば出川哲朗!」と言う女性出演者に対して、「アホ! 出川は一流や!」とボケもせずに否定。ダウンタウンの松本人志も「あの人は自分が死んでも笑いをとれれば本望って人。ある意味モンスター」、ウッチャンナンチャンの内村光良も「哲っちゃんは狂人、笑いをとれるなら裸足で溶岩の上に立つような人」と、到底かなわないことを告白している。

 “一流”の魂を持ったセレブとリアクション芸人がコンビのように、ほかではマネのできない爆笑(かつ涙もある)劇場を繰り広げている2人。デヴィ夫人と出川の初共演は25年前と語られているが、決して最初からそのような関係性だったわけではないはず。出川のどんなに大御所にも突っ込んでいくコミュニケーション能力や、真面目で手を抜かない姿勢にデヴィ夫人も心を開いたと言えるだろう。これからますます高齢化社会が進む中、ふたりにはいつまでも“現役”の笑いを届けてもらい、われわれ日本人の人生の道しるべとなってほしいものである。

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