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脈々と受け継がれる“キモい芸人”の変遷 息の長い活躍の理由とは?

  • 今や全盛期の出川哲朗 (C)ORICON NewS inc.

    今や全盛期の出川哲朗 (C)ORICON NewS inc.

 2001〜2005年まで、女性誌『anan』(マガジンハウス)の「抱かれたくない男ランキング」1位になるなど、“殿堂入りキモい男”だった出川哲朗が、今や好感度の高いタレントとして愛されキャラを確立し、冠番組を持つまでに至っている。好感度のバロメーターともいえるCM出演本数も現在6本(マセキ芸能社オフィシャルHPより)と、まさに芸能界は“出川現象”に席巻されている。“キモい”を乗り越えたキモい枠芸人たちの“強さ”とはどこにあるのだろうか? その変遷と共に彼らの強みを探っていこう。

時代がやっと出川哲郎に追いついた!? 活躍の場を広げる“キモい芸人”たち

 出川と言えば、土曜のゴールデンタイムに堂々放送する初の冠番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)も好調で、CMで楽しそうに踊る姿もすっかり定着。まさに出川哲朗史上“全盛期”であり、“今、一番売れている芸人”といっても過言ではないだろう。また、アンガールズ・田中も、エイリアンにしか見えない「カニのモノマネ」で、観覧者の女性がキャーキャー逃げ惑う…という風景もすっかりお馴染になり、出演するだけで笑いが取れる“安定感”さえ見せている。

 この“枠”の中では若手とも言えるロッチの中岡創一ですら、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の「ロッチ中岡のQTube」や『うわっ!ダマされた大賞』(同)の「キング中岡」などの活躍で、リアクション芸人としては出川哲朗の“正統継承者”と広く認識されているほどだ。バナナマン・日村にいたっては、もはや視聴者も“キモい芸人”だった過去を忘れているんじゃないか?といった雰囲気なのである。

『イッテQ』で開花した出川の魅力 活躍の影に同級生・内村光良の存在あり

 なぜ、キモい芸人がキモくなくなったのか? 美人は三日で飽きるが、ブスは三日で慣れるという言葉もあるが、キモい芸人にも視聴者が徐々に慣れてきたのかもしれない。だが、最大の功労者として内村光良の存在を抜きにしては語れない。内村がMCを務める高視聴率バラエティ番組『世界の果てまで〜』では、出川は“御意見番”として準レギュラー枠で出演しており、当初のリアクション芸に留まらず、最近よく放送される「出川哲朗はじめてのおつかい」では“出川イングリッシュ”を繰り出し、お茶の間を抱腹絶倒させている。

 内村と出川といえば専門学校の同級生で、盟友とも言える関係であることは多くが知るところだ。単なるリアクション芸で笑わせるだけではなく、出川本来が持つ面白さ・味を引き出すところに内村の愛を感じるし、実際、この出川イングリッシュ以降、出川の再ブレイクがはじまったと言ってもいいかもしれない。また、出川の後継者・中岡にしても、無茶ぶりに挑戦するのみならず、ときには難関をクリアしたりして、芸人としての成長を感じさせる。そこにもまた、単にイジメて笑いを取るだけでは終わらない“内村の愛”があると言えば言い過ぎだろうか?

キモい芸人が貫くブレない“芸風”がいつしかリスペクトの対象へと変化

 出川は以前、ORICONNEWSのインタビューでも、かつての“抱かれたくない男”時代を「昔は街を出歩けなかった。ネタでもなんでもない。ホントにチーマー達が俺らを見つけるとロケが中止になったりした。囲まれて『やっちまおうぜ』ってなっていた」と振り返る一方で、「“気持ち悪い”とか嫌われても実際に笑ってくれる人がいた。いい人をテレビで演じようとすれば、すごく簡単なんです。でも、それをやらずに10年、20年続けたときに『まだ、コイツやってるよ』って、その人達がちょっとでも『バカなりに一生懸命やってんだね』って思ってもらえればいいですって(以前)言ったのは、すごく覚えているんです」と、今の自身のブレイクを分析しつつ、“生涯芸風を変えない宣言”をしたのだ。

 決して驕らず調子に乗らず…といった元祖キモい芸人・出川の“ブレない”生き方に、視聴者もついには“バカ負け”したわけだし、もはやそこには“リスペクト”さえも加わったということだろう。出川のキモさは、今では一貫した芸への“思い”と“誇り”にともなうキャラとして認知され、視聴者だけではなく、『東野・岡村の旅猿』(日本テレビ系)など数多くのバラエティ番組を見ても、芸人仲間たちからもリスペクトされているようだ。

 また、フォロワー数1位の有吉弘行のツイッターには、アンガールズ・田中の姿が毎日のようにUPされており、その姿を見ただけでクスリと笑えてしまうという“強さ”は、やはりキモい芸人ならでは。そうした姿をアップし続けるという有吉にも、内村同様の田中への愛を感じてしまう。出川哲朗にはじまるキモい“先輩”芸人のプロフェッショナルな生きざまは、新・キモい芸人へと受け継がれながら(もちろんキモいだけがウリの芸人の多くは消えてくのだが…)、着実にお笑い界でも生き残っていくだろう。

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