(更新:)
ORICON NEWS
リアクション女王となった鈴木奈々、読モ枠を超えた強烈な“処世術”
“アンチ”も脱帽 モデル出身とは思えぬ一線を超えたリアクション芸で開花
そんななか、2013年に長年交際していた一般人の彼氏と結婚、身を削ってネタを作るも、「夫との夜の生活までネタにするのはちょっと……」「何でも2回言葉を繰り返すのがウザい」など、同性を中心にバッシングにあう。それでもひるまない鈴木は、ここにきて『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などのバラエティで、とてもモデル出身とは思えぬ一線を超えたリアクション芸を開花させた。
2月7日放送の同番組では、ニュージーランドでクリームまみれになり、芸人顔負けのリアクションを見せ、視聴者を驚かせた。昨年末の『うわっ!ダマされた大賞【今年もドッキリ風物詩!50人に超ド級ワナ】』(同系)でも、鈴木はリアクション芸人界のトップ格扱いで登場し、ロッチ・中岡と張り合うまでに成長。今ではバッシングしていた女性層も“バカ負け”したのか、「ここまで体を張るのは逆にスゴイ!」とリスペクトするようにさえなったのである。
プライドを捨てて芸能界でのポジションを模索 生き残りをかけた決死の“戦略”
とは言え、リアクション芸は男性でもなかなかハードな芸だ。女性だとそのうち息切れもしそうであるが……。「彼女の場合、大雑把に言えば、読モ、おバカタレント、結婚、ウザいとバッシング、貴重な女性リアクション芸人と変遷してきたわけですが、どのキャラも彼女は捨ててないんですね。今でも女性ファッション誌のモデルをしてるし、女性下着メーカーの専属モデルもやっている。下着モデルに挑戦できるところも彼女のキャラなんでしょうが、けっこう“エロカワイイ”し、よく言えば“多才”なんですよ」(前出のスタッフ)
もちろん、その裏には彼女なりの相当な努力があるだろう。そもそも鈴木は、益若つばさや小森純、舟山久美子といった『Popteen』出身の先輩・後輩の読モの中で、唯一独自のキャラを築き上げて、バラエティの世界で生き残ってきている。最近では、報道番組『淳と隆の週刊リテラシー』(TOKYO MX)に出演し、リアクションタレントだけでは終わらない新たな自分を模索している。「本人の意向なのかマネージャーなのかわからないですが、現状で終わらせない戦略は見事なものです。鈴木奈々の今後をどうしていくのか? 未来を見据えて戦略を立てているように思いますね」(前出のスタッフ)
モデル出身ながら“汚れ役”を買って出たり、ストレートに毒舌を吐いて見せたり、あるいはその過剰なウザさまでも、消費サイクルの早い読モタレント枠への危機感から“生き残り”をかけた鈴木の決死の戦略なのである。だからこそ最近では、鈴木のたくましい対応力や体を張った姿に共感する視聴者も増えているようだ。今後も貪欲に新たな自分を模索し、その対応力の高さを活かすことで、移り変わりの激しい芸能界でしぶとく生き残っていくのだろう。