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ガチャガチャ戦国時代にヒット連発のキタンクラブ、たった10名で挑む「世界」への道

  • これまで16シリーズを展開し400万個を販売する人気商品『ねこのかぶりものシリーズ』

    これまで16シリーズを展開し400万個を販売する人気商品『ねこのかぶりものシリーズ』

 累計2,000万個以上の売り上げを誇る『コップのフチ子』を筆頭に、人気カプセルトイを発売するキタンクラブ。近年は猫用カプセルトイ『ねこのかぶりものシリーズ』を発売。これまで16シリーズを展開し400万個を販売する人気商品となっている。300億円市場とも言われるカプセルトイ界で、奇想天外なアイデアでヒットを連発するものづくりの秘訣とは? 勝手に(??)CDデビューしたことで話題になった“日本一うるさい広報”の、しきせいた氏に話を聞いた。

ユニークな“社是”がアイデアの原動力! 無駄を削いで社員の“やる気”を最大化

  • 勝手に(!?)CDデビューしたことで話題の“日本一うるさい広報”・しきせいた氏

    勝手に(!?)CDデビューしたことで話題の“日本一うるさい広報”・しきせいた氏

 一般的にカプセルトイと呼ばれ親しまれているカプセル玩具の国内市場規模は277億円(2016年度/日本玩具協会調べ)。その中でバンダイ、タカラトミーアーツ、エポック社、システムサービスら大手とも競合し、独自性の強いラインナップで存在感を発揮しているキタンクラブ。大手とも堂々と渡り合う同社だが、実は社員数について「約10名」という社是があることで有名。社員間の円滑なコミュニケーションを保つため少人数制を採用していることについて広報・しき氏は「そのスタイルは今も変わっておりません」と強調する。

 また、会社において重要とされる数字のノルマも課さないという。しき氏はこれらの効用について「ノルマがないという点については、社員それぞれが『会社のみんながご飯を食べられるように』と、各々が目に見えないノルマを課すようになった」と社員の“自律”を説明する。つまり、個人が持つクリエイティビティを最大化するため無駄をそぎ落とすことで、多くの“突き抜けた”アイデアが生まれたとのこと。そして、社員を管理しないことによる各自の“責任感の芽生え”が、10名という精鋭たちの力になっていることが見えてくる。

大ヒット商品の裏で失敗の数々…「身内ウケの商品はハズれやすい」

 とはいえ、同社でも百発百中!とならないところがカプセルトイ界の厳しい現実だ。しき氏も「基本的には絶対失敗しないように心がけているのですが…」と苦笑しながらも、「やけに企画会議で盛り上がり、かなりの気合いが入った商品だけど売れない、なんてのは『失敗あるある』かもしれません(笑)」と裏エピソードを披露してくれた。

 そんな中、すでに16シリーズを展開し400万個を売り上げた、猫用カプセルトイ『ねこのかぶりものシリーズ』が話題となっている。この反響についてしき氏は「400万個を超える商品はコップのフチ子以外には出ていなかったので本当に予想外ですね」と驚きを隠さない。その中で特に人気なのが『ねこうさぎちゃん』。純白のウサギ耳がキュートで、どんな猫にも相性ピッタリ。ちなみに、本シリーズはペットを飼っている人はもちろん、ペット好きへのプレゼントにも重宝されているのだとか。また、猫に使用せず、UFOキャッチャーでゲットできるアニメキャラの2頭身ぬいぐるみに着用させる人が続出。猫以外にも使用できる汎用性や、ファン層の拡大が本アイテムの人気の要因のひとつとなっている。

企画会議の最速記録に驚愕! SNSがバズれば意外なコラボが実現する可能性も!?

 わずか10人の社員で大手と渡り合うキタンクラブだが、企画の源泉は何かと聞くと、「異常なほどの愛ですかね! 各企画担当者の商品への愛はすごいです」と即答。そして、大手と戦うためにはスピード感を重視していると強調する。「企画会議は3秒で決まる場合もありますが(笑)、どんなに頑張っても立体物は約半年の制作期間がかかるので、人気に火がついたものは高速で手をつけるようにしています」と時間との戦いであることを強調する。

 特に、昨今は全ての商品で「映え」を意識しており、「SNSで盛り上がっているキャラクターなどは高速で取りかかります」と裏話を披露してくれた。実際、SNSには大量の写真が投稿されおり、さらに最近は購入者が改造した作品もアップされていて、「スタッフ脱帽のクオリティなので見ているだけで楽しいです!」と、ネット上での盛り上がりを喜ぶ。

 さらに、SKE48の松井珠理奈が14日、インスタグラムで『コップのフチ子さん』風のコスプレを披露。自ら“ジュリ子”と名乗り、オレンジ色のOL風衣装で自慢の美脚を公開した。ネットでは「このフチ子ほしい!」「はやく商品化して!」と大きな反響を呼んでいるのだが、キタンクラブにはSNS経由で「フィギュア化を!」という声がかなり届いているとのこと。しき氏も「具体的にご相談あれば是非!という感じでございます(笑)」と話すなど、“おもしろい商品”への柔軟性はさすがの一言。

 とはいえ、どんなに“ヒット要素”を組み込んで商品化しても、実はハズれる企画も多く、ヒット商品に関しては「1年で1本あったらいいな! ぐらいのレベルですね」と意外な事実を明かすしき氏。事実、「中国の猫をフィギュア化した『中国可愛的猫』は絶対ウケる!と渾身の商品だったのですが…まだ時代が早かったようでした(笑)」と、失敗さえも前向きに笑う。

 そして、キタンクラブの今後の展望として、「今年は日本だけでなく世界に挑戦したいなと目論んでおります!」と力を込める。奇想天外なアイデアで日本のファンを魅了してきたキタンクラブが、果たしてどのようなアイデアで世界のカプセルトイファンに仕掛けていくのか…!? 2018年のキタンクラブからますます目が離せない。

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