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博多華丸・大吉インタビュー『2015年に迎えたバラ売りしないコンビの転機―』
大吉の発言権が強くなった10年前の衝突
華丸ずーっと変わっていないと思いますね。お互い、本音の部分は口に出さなくてもわかっているつもりではいるんです。
大吉普通のコンビって、コンビのどちらかが目立つと「チクショー」と思うらしいんです。でも、僕らは「しめしめ」と思うんです。相方が忙しいときは、こっちはパチンコにいけるとか。逆に、こっちが忙しいときは相方はゴルフに行けるって思うんで、そういう意味でもつながっているんですよ。
――衝突したことはありますか? 確か『R-1ぐらんぷり』のときは、ちょっともめたと聞きましたが。
華丸10年も前の話ですね。
大吉そのときくらいですね。でも、言い合いをしたわけではないんです。僕らは、ネタに関してどちらかが主導権を握るということはなかったんですけど、『R-1ぐらんぷり』の決勝で、相方が「博多のおじさんのモノマネのネタをする。児玉清さんのネタは、予選でも『とんねるずのみなさんのおかげでした』でもやったから」って言ってきて。そのとき「それはよくない」って珍しく強く言って押し通したら、結果、それで優勝しました。それからは僕の発言権が強くなりましたね。
華丸おっしゃる通りだったなと。僕は1回やったネタはやっちゃいけないと思っていたんです。それに、とんねるずさんの番組でもやったし。東京のテレビでやったら、視聴率100%でみんなが知っているような気分になるんですよ。それを相方に「そんなことねーわ」って言われて、その通りでした。
厳しさの裏の後輩芸人への想い
華丸福岡の吉本には先輩はいなかったんです。でも、そのぶん大阪の師匠方にかわいがっていただきましたね。
大吉たまにしか大阪に行かないぶん、重みのある言葉をたくさんいただいていました。
華丸そのなかでも、僕らにとっては「やめるな、続けろ」っていう言葉が大きかったです。吉本に入った初日からいわれていましたけどね。やめる気なんか1デシリットルもないのに(笑)。でも、当時はわからなかったけど、後になって考えたら、やっぱり意味はあったんだなと思いましたね。あの言葉があって、いまの僕らがあるんですよね。
――大吉さんは、後輩に対して厳しいと聞きますがそれは本当ですか?
大吉そうですね。
――そんなとき、華丸さんはどうされているんですか?
華丸それはもう、ケアしますよ。
大吉僕がガミガミ怒ったぶん、華丸のところに駆け込んでいくんですよ。
――でも、厳しいけれど、後輩のネタを仕分ける『ネタ仕分イベント〜博多大吉が後輩芸人のネタを観て仕分をするのをスペシャルゲストが温かく見守る会〜』もやっているそうで。
大吉最近の後輩芸人たちって、ネタは仕上がっているのに、出るところがないので、悩んでいる子たちがたくさんいるんです。だから、ちょっとでもうまくいってくれればと思ってやっています。でも、たまにがんばっていない子もいるんですよ。そういうときは、エンマ大王の部下の犬まろのように降臨して、ガツンといきます。
――しっかりと『妖怪ウォッチ』で締めていただきました(笑)。
大吉こんなごっつぁんゴールもないですけどね(笑)。泥臭い1点になってしまいました。
(文:西森路代/撮り下ろし写真:鈴木一なり)
映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!
監督:高橋滋春 ウシロシンジ
出演:戸松遥 悠木碧 関智一 小桜エツコ 遠藤綾 重本ことり 梶裕貴 木村良平 長澤まさみ 堀ちえみ 博多華丸 博多大吉
12月19日(土)公開
(C)LEVEL-5/映画「妖怪ウォッチ」プロジェクト2015
【公式サイト】(外部サイト)