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優しそうで厳しい九州男児、博多大吉の“ギャップ萌え”人気

今年の5月で結成25周年を迎え、
昨年の『THE MANZAI 2014』優勝でも再び注目が集まっている博多華丸・大吉。
これまで、主演ドラマも放送された華丸に注目が集まることが多かったが、
現在、その横でやさしく華丸をなだめる“大吉先生”こと博多大吉が、
世代性別を問わず、かなりの人気を集めているのだ。その魅力とは何なのだろうか。

◆優しく落ち着いた立ち居振る舞いのイケメン

  •  『THE MANZAI 2014』で優勝した博多華丸・大吉

    『THE MANZAI 2014』で優勝した博多華丸・大吉

 2014年に『THE MANZAI』で優勝するも、優勝特典のレギュラー番組をやんわりと断り、勝者としての最後のコメントで「本当におもしろい漫才師は劇場にいます」と話すなど、結果におごることのない謙虚な発言や態度に注目が集まった大吉先生。その後、ネタ作りを担当しているにも関わらず、相方の華丸に対し「日本一になったのも、あなたの人間性がよかったからだと思います」というメールを送った話は有名だ。このエピソードだけでなく、普段から華丸のコメントを笑顔でうなずきながら聞き、話を追加したり、やさしく突っ込んだりする姿からは、華丸を思う気持ちが見ている側にも伝わってくる。

 さらに、テレビでの露出が増えることにより、実はかなりのイケメンという事実が全国区に認知され、その優しく落ち着いた立ち居振る舞いとともに話題に。雑誌では“40代モテる男”として企画を組まれるなど、結婚したい相手として女性からの支持がグッと上がってきているのだ。ちなみに大吉先生は既婚だが、彼の下積み時代を支え、10年以上交際していた女性と結婚したというエピソードも、真摯な一面が凝縮されていて申し分ない。

 近年増えているピンでの活動を見ていると、落ち着いた口調と絶妙な間で話すトークは、世代を問わず誰もを笑顔にさせてくれるものが多く、MCはもちろん、バラエティ番組などのゲストとしても数多く出演している。しかし、そこで露呈してきたのは、彼のもうひとつの素顔であるブラックな一面だ。

◆バラエティで見せるブラックな一面

 『有吉反省会』では、軽々しく夢を語るグラビアアイドルに「これまで全人類が見てきた夢にあやまれ!」と説教し、ツイッターではかわいがっている後輩、天津にだけ理詰めで冷たく当たるなど、優しく温かいというイメージとは違う姿を見せている。さらに、後輩に対して「本当にがんばっていない芸人さんは、もう辞めたほうがいいと思う」と苦言を呈するなど、先輩としてしっかりダメ出しをする一面も持ち合わせているのだ。

 とはいえ、彼がそれでも反感を受けず、支持を集め続けるのは、この言葉たちの裏に、基本的な常識と、しっかりと相手を思う気持ちがあることがわかるからこそ。どんな仕事でも受け、“よしもとの犬”と自虐するほど仕事に打ち込む背中を多くの人が見て、理解しているからこそ、彼の言葉に説得力が増すのだろう。

 優しく温かいソフトな雰囲気を放ちながら、鋭い毒舌で笑わせ、後輩を厳しく教育するという九州男児の一面を持つ。そんな大吉先生のギャップは、真似ができそうでできない、本当の人間性の部分。だからこそ、こんなにも多くの人の心を掴むのかもしれない。

 もし、大吉先生のことをもっと知りたいと思うなら、ラジオ『たまむすび』(TBSラジオ/水曜日担当)を聴くことをお勧めしたい。控えめなテレビとは異なり、自らの趣味や日々の出来事を本当に楽しそうに話す姿は、女性にとっては“萌え”に、男性は純粋に楽しめるはずだ。とくに大好きな『ウルトラマン』の話をしているときの嬉々とした声は、テレビとは異なるので必聴。きっと、さらに大吉先生の魅力にはまるはず。
(文:吉田可奈)

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