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今や洋画も一強状態 『アナ雪』が変えたディズニーのブランド力
老若男女にわたる日本国民の支持を取り付けた“国民映画”としての側面がとにかく大きかったのだと思う。それにより、ディズニー作品の圧倒的な“高品質ぶり”が、とてつもない規模をもって浸透していった。それは、ブランド力のさらなる強化につながった。ブランドにはいろいろな意味があるが、映画の興行分野では、映画への関心度を裏打ちする強い信頼感が、もっとも重要となる。
近年続く低迷する洋画興行のなかで、ディズニー作品が突出し始めた。悪いことではないが、映画界全体から見たら、さてどうであろうか。映画興行において、邦画の東宝、洋画のディズニーという図式が今できつつあるが、競合してこそ市場は活性化する。ライバル他社が、ディズニーの動きに刺激されて奮起を見せ始めると、映画界はもっともっとおもしろくなる。そうならないと、いけないと思う。
(文:映画ジャーナリスト・大高宏雄)
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