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ORICON NEWS
第25回 東京国際映画祭 特集
Q1.そもそも、東京国際映画祭(TIFF)って?
東京国際映画祭を知るために、まず映画祭についての基本的なことから説明しよう。
限られた期間中に、特定の場所で、コンセプトにあわせた複数の映画作品の上映会が行われるイベントを映画祭と呼び、多くは、年に一度と、定期的な開催サイクルを設けている。また、映画祭は通常の劇場上映とは違って、以下のような催しがある点も特徴といえる。
◎エントリー作品を審査して賞を授与
◎過去の貴重な映像など通常では観ることができない映画が特別上映されることがある
◎講演会やレセプションなど、作品に関連するイベントが同時に催される
◎作品上映の前後に、監督や出演者の舞台挨拶、ティーチイン(観覧者との質疑応答)などが行われる事も
世界三大映画祭と呼ばれている権威ある映画祭「カンヌ国際映画祭」「ベルリン国際映画祭」「ヴェネツィア国際映画祭」については、映画に詳しくない人でも名前ぐらいは聞いたことがあるのではないだろうか。
一方、東京国際映画祭は、世界の映画・テレビ製作産業を統括する国際組織である国際映画製作者連盟(FIAPF)から正式に公認された映画祭。FIAPFから公認されている日本でただ一つの映画祭であり、上映作品の規模はアジア最大級を誇っている。
1985年のスタートから、今年で25回目を迎える東京国際映画祭だが、近年は「エコロジー」をテーマとして取り組みを展開しているのも特徴。映画がつなぐ人の交流、文化・ビジネスとの新たな出会いを提供するとともに、国境や世代を超えて、映画産業、文化振興を盛り上げる映画祭として毎年注目を集めている映画祭なのだ。
Q2.TIFFならではの特別なイベントって?
初日に行われるグリーンカーペット・イベントには毎年、国内外の豪華ゲストが集結して映画祭の幕開けに華を添える。
六本木けやき坂通りに敷かれる約1,800メートルのカーペットの上を、ドレスアップしたゲストたちがスポットライトを浴び、大勢の観客の拍手をうけながら歩く姿は圧巻。映画祭に出品される世界中の作品の出演俳優、女優、今年度TIFFアンバサダーに就任した前田敦子をはじめ、豪華な顔ぶれが会場を賑わす。今まさに旬の俳優らを間近に、国際映画祭ならではの華やかさを実感できるこの一大イベントは、コアな映画ファンでなくても充分に楽しめるだろう。
Q3.どの作品から観ればいいの?
映画祭本来の楽しみである、世界中から厳選された作品の数々。現在世界中でもっとも活気があるアジア圏の中から優れた作品を上映する『アジアの風』、“自然と人間の共生”をテーマにジャンルを問わず世界中の優れた作品をそろえる『natural TIFF』など様々な部門があり、今年も100作近くの映画が上映される。
これだけたくさんの作品が一度に集まる映画祭、どれから観ればいいのか迷ってしまう人も少なくないだろう。「まずは映画祭の雰囲気を味わいたい」という人は『コンペティション』『特別招待作品』の二部門に注目するのがオススメ。
世界中の作品から“グランプリ”を選出する映画祭の一番の目玉『コンペティション』
“現代性”を芸術に昇華させる作家の個性が、世界中から集まった作品群より“東京サクラグランプリ”を選出する『コンペティション』は、映画祭の一番の目玉。現在、公開中の『最強のふたり(原題:Intouchables)』は、昨年“東京サクラグランプリ”を受賞してから話題が話題を呼び、大ヒットのきっかけになったとあって、今年の栄冠の行方にも注目が集まっている。
今年は、追突事故で高次脳機能障害を負ったディジュリドゥ奏者GOMAが、リハビリ期を経て徐々に復活する過程をスタジオライブと過去映像と共に振り返る新感覚の3D映像作品『フラッシュバックメモリーズ3D』、チリに君臨するピノチェト独裁政権の信任を問う国民投票を舞台に、88年当時の模様を斬新なスタイルで再現した、勇気溢れる興奮の政治エンターテインメント『NO』など、娯楽性もある社会派作品が評判高い。
日本公開前の話題作をプレミア上映する『特別招待作品』
オープニング作品は、世界を魅了し続ける究極のシルク・ドゥ・ソレイユの世界観をジェームズ・キャメロン制作、アンドリュー・アダムソン監督による最先端3D技術で魅惑的な物語に仕上げた『シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語』。また、昨年の『1911』(ジャッキー・チェン主演)に続き、今年も上映される特別オープニング作品には、今年の3月11日に収録された投稿映像をリドリー・スコット製作総指揮のもと、“かけがえのない一日”として1本の映画にまとめられた『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』。そして、公式クロージング作品には、クリント・イーストウッド主演、その正統後継者ロバート・ロレンツ監督のコンビで贈る、父と娘の再生の物語『人生の特等席』が選ばれた。さらにシリーズ誕生50周年記念作品『007 スカイフォール』の未公開フッテージ上映も行われる。
これらのほか、ORICON STYLE読者の注目を集めそうなのは公開前の邦画作品。麻生久美子と大泉洋がパンクロックのビートに乗せて新世代の家族像を映し出す『グッモーエビアン』、映画化不可能と言われてきた直木賞作家・道尾秀介の本格ミステリーが注目されている阿部寛主演の『カラスの親指』や、井上真央が大分県PRの為に競技綱引きに奮闘する『綱引いちゃった!』など、馴染みやすい作品が目白押しだ。
まずは、ここから映画祭の第一歩を踏み出してみるのも良いのでは。
Q4.チケットはどこで入手できるの?
【開催期間】10月20日(土)から28日(日)まで
【場所】TOHOシネマズ六本木ヒルズほか
【チケット購入方法】2012年10月6日(土)からチケットボード独占販売中!(当日券は劇場窓口で)
【料金】1,000円から2,000円。(学生当日割引500円)
映画祭は六本木ヒルズ(港区)をメイン会場に、都内の各劇場及び施設・ホールで開催される。
料金は作品毎によって異なるので注意が必要だ。
ちなみに、オープニング・クロージング作品以外は、学生割引で当日券が500円になるので、学生の方は上映時間を狙って会場に足を運んでみるのもいいかも。
映画祭を存分に楽しみたい方は、座席指定も可能な特別パスポートもあるのでそちらを利用してみると便利。
作品ごとの価格一覧や詳しい購入方法はこちらから!
Q5.あまり映画に詳しくないけれど…
映画祭は映画を観るだけ?そんなことはありません!期間中にしか楽しむことのできない特別イベントやコラボ企画も盛りだくさん。映画に詳しくなくても楽しめるイベント情報をご紹介。
★TIFF movie cafe★
TIFF movie cafeは国際色豊かな上映作品のポスターに囲まれていて、いつでもドリンク・フードを楽しみながら、映画の世界に触れられる。さらに今年は文化庁映画週間と合わせて、カルチャートークイベントが開催される。様々な分野で活躍するゲストの映画トークが聞けるこの機会に、映画の新しい楽しみ方を見つけてみては?
「Laugh & Sports映画筋トレ」
お笑い界、スポーツ界で活躍するゲストが、その道で闘い続ける不屈の精神を、お薦め映画を通じて語る。
ゲスト:村上 純(しずる/お笑い芸人)
大畑 大介(元ラグビー日本代表/神戸製鋼ラグビー部アンバサダー)
日 時: 2012年10月24日(水)19:30〜(20:30終了予定)(19:00開場)
会 場: 六本木ヒルズ TIFF movie café (ヒルズ カフェ/スペース)
※入場無料(事前申込制)
参加申込フォームへ
「Twitterと映画で遊ぼう」
ソーシャルメディアを通じて映画について語り合う楽しさ、映画を通じて人と人がつながる面白さを語る。
ゲスト:Twitter Japan株式会社
牧野 友衛(ビジネスデベロップメント ディレクター)
シャディア・ブッタ(オペレーションチーム)
日 時: 2012年10月27日(土)19:30〜20:30(予定)(19:00開場)
会 場: 六本木ヒルズ TIFF movie cafe
※入場無料(事前申込制)
参加申込フォームへ
そのほか、映画祭期間中の「文化庁映画週間」イベント情報はこちら。
★TIFF ハロウィン シネマ ナイト★
TIFF開催中の10月27日(土)、アジアを代表する長編映画祭(TIFF)と短編映画祭(SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA)が、シャンパンのモエ・エ・シャンドンと共に1日限りのハロウィンナイトを企画。
当日はもっともクリエイティブな仮装をした来場者に、ベスト仮装賞としてモエ・エ・シャンドン ゴールドボトルのプレゼントが!世界中から集まるゲストや東京で活躍するクリエイターたちが集まるこのイベント。ナイトクラブの雰囲気を味わうもよし、映画を熱く語るもよし、思いっきりおめかして出掛けてみると楽しいかも。
開催日時:2012年10月27日(土)21:00〜
開催場所:Le Baron de Paris in Tokyo (東京都 港区 南青山3-8-40 青山センタービルB1)
主 催 : 第25回 東京国際映画祭
共 催 : SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA
特 別 協 賛 : MOET & CHANDON (モエ・エ・シャンドン)
Music/DJ: 高木 完 、新田 桂 一 、BABYMARY(FALINE TOKYO)、
緑川 ミラノ(Baby Doll)、PELI、TOKYODANDY
ドレスコード: ハロウィン
★25th TIFF×BEAMSコラボトート★特別プレゼント!
東京国際映画祭とBEAMSがコラボレーションしたTIFFオフィシャルトートバックが、今年も登場。今年のTIFFオフィシャルバッグには、「映画に観る世界」を表現したフォトビジュアルが連なるフィルムリールが全面にプリントされています。
ORICON STYLEではなんと、この「25th TIFF × BEAMSコラボトート」を抽選で5名様にプレゼント!!
⇒応募はこちらから!
※発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
★商品概要★
【販売価格】
1000円(税込)
【販売場所】
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
森アーツセンター ミュージアムショップ
TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
代官山 蔦屋書店
【販売サイト】
映画グッズ通販サイト「Froovie」
※売り上げによる収益金は、昨年の「TIFF ARIGATOプロジェクト」を継承し、被災地での上映を行っている「シネマエール東北」「緑の東京募金」「木下の森」の活動に寄託されます。
※ビームス店舗での販売はございません。
⇒次のページへ【応援団・斎藤工が語る!TIFFのすゝめ】
開催概要
第25回東京国際映画祭
期間:2012年10月20日(土)〜10月28日(日) 9日間
会場:六本木ヒルズ(港区)をメイン会場に、都内の各施設
【主な上映作品一覧】
『コンペティション』(17作品)
『特別招待作品』(22作品)
『アジアの風』26作品(アジア中東パノラマ:17作品)
『日本映画・ある視点』(10作品)
『WORLD CINEMA』(12作品)
『natural TIFF』(8作品)
★東京国際映画祭 公式HP★
東京国際映画祭 特集 BUCK NUMBER
■第24回東京国際映画祭 特集
『豪華絢爛!グリーンカーペットを一挙フォトレポート!!』
■第23回東京国際映画祭 特集
『映画&イベントを楽しむ1週間!!華やかなグリーンカーペットをレポート』
■第22回東京国際映画祭 特集
『映画祭を楽しむ!!グリーンカーペットの俳優たちの素顔』
関連リンク
・応援団・斎藤工が語るTIFFのすゝめ
・グリーンカーペット・フォトギャラリー