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スターダストプロモーション所属の、百田夏菜子(16)、早見あかり(15)、玉井詩織(15)、佐々木彩夏(14)、有安杏果(15)、高城れに(17)による6人組アイドルユニット・ももいろクローバーと、エキセントリックな言動も注目されるロックバンド・神聖かまってちゃんという異色の顔合わせ。これはCDショップの「HMV」が、「感覚的に新しい組み合わせ」をキーワードに、一見、相容れないアーティスト2組をブッキングするライブ企画の第1弾として実現したもの。それぞれ“アイドル”“ロックバンド”という既成の枠を逸脱して支持されている両者だけに、開催決定から大きな注目を浴びていた。
ライブ前の記者会見で、ももいろクローバーのリーダー・百田は「ももクロは普通のアイドルさんよりロックに近い感じだと思うんです。そんないつも全力の“ももクロらしさ”を全開で出して、日本で一番熱いライブにしたい。今日は、かまってちゃんの勢いに負けないくらい、パワフルでフレッシュな感じでライブができたらいいなと思います」と語ったが、その宣言通り、ハイテンポな曲に乗せ、キュートかつアクロバティックなダンスと歌を全力でパフォーマンス。3月9日発売の新曲「ミライボウル」収録の「Chai Maxx」から7曲を怒涛の勢いで披露した後、MCを挟み、さらにラストの「走れ!」まで全12曲を熱唱した。
サイリウムを手にステージに押し寄せたファンも、ももクロのメンバーに呼応し「オイ!オイ!」とパンクロックのライブさながらの怒号を挙げ、曲に合わせメンバーの名前をコールするなど熱い応援を繰り広げた。途中、およそアイドルのコンサートでは目にすることがないファンの「ダイブ」も繰り返されたが、これは、異質なファンが混じり合った化学反応の一端なのかもしれない。
続いて神聖かまってちゃんが登場すると空気は一変。圧倒的にポジティブなももクロに対して、強力にネガティブなパワーと段取りの無いステージング、そして過激な歌と演奏で会場を支配した。途中、ドラムのみさこが「ももクロちゃんの完璧なパフォーマンスを見たら緊張してきた。25年間生きて来て一番緊張する…」とつぶやくと、「みさこぉ〜っ」と“ももクロ式”の声援が飛び、メンバーも「新し過ぎるだろ(笑)」と吐き捨てるなど、こちらも対バン企画の微妙な反応が起こっていた。
かまってちゃんは「あるてぃめっとレイザー」から、アンコールの「ベイビーレイニーデイリー」「夕方のピアノ」まで全10曲を披露。異様な熱気のまま、異色のブッキングで歴史を作ったライブは幕を閉じた。
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2011/02/26