小説家としても活動する3人グループ・NEWSの加藤シゲアキが、10月25日に発売する最新作『なれのはて』の書籍カバーデザインが公開された。 テーマのひとつである絵の具、キャンバスなどを表現した美しい装幀(そうてい)に仕上がっており、さらに加藤の肖像を使った書店用のティザーポスターデザインも解禁された。
22日には本書の刊行を記念した大特集号『小説現代 10月号』が発売となり、「『使命』から『覚悟』へ」と題された加藤のロングインタビューも掲載された。そして単行本の発売まで1ヶ月を切ったきょう、書籍のカバーデザイン、および加藤のティザーポスターデザインも公開された。
「一枚の絵の謎」から始まる本作らしく「絵の具」をモチーフに、秋田・土崎空襲と密接な関係のある「石油」を想起させる黒が映える美しい装幀に。紙の手触りや箔など、写真では伝わりにくい細やかなディテールが魅力的な書籍となっている
メインのキャッチコピーは「生きるために描く。それが誰かの生きる意味になる」。ボディコピーは「一枚の絵を通じてたどり着く『いつか還る場所』」。さまざまな意味と想いを込めたコピーとなっている。
デザイナーは数々のベストセラーの装幀を手がけてきたヒットメーカー・高柳雅人氏が担当し、総ページ数は448ページ。戦争、家族、仕事、芸術、いまの「加藤シゲアキのすべて」を詰め込んだ重厚な一冊となっている。
『小説現代 10月号』には複数のライター、書評家が本書についての原稿を寄稿。ロングインタビューを担当したノンフィクションライターの石戸諭氏は、「加藤もまた社会をみつめて、書き続けるという道を選んだ。それは変化を受け止めるということでもある。作家としての道を続けることにも、表現を続けることにも個人としての責任が伴う。時に大きな困難はあっても言葉を紡ぎ続ける責任を引き受けた――。『なれのはて』は、現時点での彼の覚悟の結晶である。そんな評価がいずれついてくるだろう」と記述。
また、加藤による「ミステリ」を待望していたという書評家の大森望さんは、「加藤シゲアキは、激動の歴史とどうしようもない人間たちのドラマを重ね合わせ、読み応えたっぷりの一大エンターテインメントに結実させた。新たな代表作と呼ぶにふさわしい傑作だ」と高評価をしている。
同じく書評家の杉江松恋氏は、「他者には他者の理論があり、生きるための姿勢は自分とまったく異なる。加藤はそのことを理解し、小説の形で表現しようとした。行間から作者の声が聞こえてくるようだ。あなたを知りたい、心から。そうつぶやいている」と語り、同じく吉田伸子氏も、「『なれのはて』というタイトルの意味は、本書を読んで、実感して欲しい。そして、それが意味することの深さを、重さを、胸の中に沈めて欲しい」と絶賛。
さらに発売に先駆けて校了前プルーフを読んだ書店員からも「凄まじい引力を持った作品」「この作家に、この業界の未来を預けてみたくなった」「すごい作品を大切に売っていきたい」「この作家に出会えたことに感動を覚えた」など発売前から異例の熱い声がたくさん届いている。
加藤の肖像を使用したティザーポスターは順次書店店頭に掲出される予定。
22日には本書の刊行を記念した大特集号『小説現代 10月号』が発売となり、「『使命』から『覚悟』へ」と題された加藤のロングインタビューも掲載された。そして単行本の発売まで1ヶ月を切ったきょう、書籍のカバーデザイン、および加藤のティザーポスターデザインも公開された。
「一枚の絵の謎」から始まる本作らしく「絵の具」をモチーフに、秋田・土崎空襲と密接な関係のある「石油」を想起させる黒が映える美しい装幀に。紙の手触りや箔など、写真では伝わりにくい細やかなディテールが魅力的な書籍となっている
メインのキャッチコピーは「生きるために描く。それが誰かの生きる意味になる」。ボディコピーは「一枚の絵を通じてたどり着く『いつか還る場所』」。さまざまな意味と想いを込めたコピーとなっている。
デザイナーは数々のベストセラーの装幀を手がけてきたヒットメーカー・高柳雅人氏が担当し、総ページ数は448ページ。戦争、家族、仕事、芸術、いまの「加藤シゲアキのすべて」を詰め込んだ重厚な一冊となっている。
『小説現代 10月号』には複数のライター、書評家が本書についての原稿を寄稿。ロングインタビューを担当したノンフィクションライターの石戸諭氏は、「加藤もまた社会をみつめて、書き続けるという道を選んだ。それは変化を受け止めるということでもある。作家としての道を続けることにも、表現を続けることにも個人としての責任が伴う。時に大きな困難はあっても言葉を紡ぎ続ける責任を引き受けた――。『なれのはて』は、現時点での彼の覚悟の結晶である。そんな評価がいずれついてくるだろう」と記述。
また、加藤による「ミステリ」を待望していたという書評家の大森望さんは、「加藤シゲアキは、激動の歴史とどうしようもない人間たちのドラマを重ね合わせ、読み応えたっぷりの一大エンターテインメントに結実させた。新たな代表作と呼ぶにふさわしい傑作だ」と高評価をしている。
同じく書評家の杉江松恋氏は、「他者には他者の理論があり、生きるための姿勢は自分とまったく異なる。加藤はそのことを理解し、小説の形で表現しようとした。行間から作者の声が聞こえてくるようだ。あなたを知りたい、心から。そうつぶやいている」と語り、同じく吉田伸子氏も、「『なれのはて』というタイトルの意味は、本書を読んで、実感して欲しい。そして、それが意味することの深さを、重さを、胸の中に沈めて欲しい」と絶賛。
さらに発売に先駆けて校了前プルーフを読んだ書店員からも「凄まじい引力を持った作品」「この作家に、この業界の未来を預けてみたくなった」「すごい作品を大切に売っていきたい」「この作家に出会えたことに感動を覚えた」など発売前から異例の熱い声がたくさん届いている。
加藤の肖像を使用したティザーポスターは順次書店店頭に掲出される予定。

2023/09/25