俳優の役所広司が、フランスで開催された「第76回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に出品された『PERFECT DAYS』の演技で、最優秀男優賞を受賞したことを受けて、役所本人をはじめ、ヴィム・ヴェンダース監督、カンヌでの公式上映に立ち会った共演者の中野有紗、アオイヤマダ、田中泯から喜びの声が届いた。
日本の俳優の受賞は、2004年の『誰も知らない』の柳楽優弥以来2人目。さらに、同作は、キリスト教徒の映画製作者、映画批評家らによって1974年に創設された「エキュメニカル審査員賞」も受賞し、作品としてはダブル受賞となった。
■役所広司のコメント
日々を丁寧に静かに重ねるように生きる。
この平山という男を演じるのは、大きな挑戦でした。
ヴィム・ヴェンダースという偉大な監督には、フィクションの存在であるこの男にとても大きなリスペクトがありました。それが私を導き、平山という男をこの世界に生み出した気がします。
このような賞をいただいてとても光栄です。
日本の、世界の、映画が少しでも、もっと素晴らしいものになるようにこれからも努力を重ねていきたいと思います。日本でもみなさんに、「平山」という男をご紹介できる日が楽しみです。
■ヴィム・ヴェンダース監督のコメント
これ以上の言葉を私は見つけることができない。
“役所広司は、監督をする者にとって最高の俳優である”
彼こそが俳優である。それも最高の俳優だ。
彼こそが平山であり、『PERFECT DAYS』というこの映画の心臓であり、魂なのだ。
この映画を通じて私たちはゆっくりと平山の視線や生き方を受け入れていく。
彼の目を通してこの世界をみつめる。
そうすることで彼が選びとった人のために生きるというその姿に癒しを感じるようになる。
他の俳優でも平山を「演じる」ことはできるだろう。
けれど役所広司は平山そのものになった。
穏やかさ、謙虚さ、大きな心。
同じようなひとに対してだけでなくすべてのひとに対しても。
自然に対してもそれをもつ。
とくに木々には静かで美しい感情を抱いている。
カンヌの劇場から泣いて帰る人がいるとしたら、それはこの偉大な俳優が彼らを旅に連れ出したのだ。彼らの魂に、より良く生きることとは何か。
満たされた生き方はどういうものか。
そういう考えに火をともしたのだ。
こんなことを成し遂げる俳優は世界にそうはいない。
私は彼と一緒に映画をつくれたことをとても幸せに思う。
この賞は、私と、そしてカンヌに集まったチームの全員が待ち望み、
そして夢にみたものである。
■中野有紗のコメント
受賞、本当におめでとうございます。
役所さんの演技、作品に取り組む姿勢は私の心に強く響きました。役所さんの存在の素晴らしさが更に世界に伝わったような気がして、自分の事のようにうれしく感じています。そのような受賞作品に、私も出演させていただけたことを心より光栄に思って居ります。本当におめでとうございました。
■アオイヤマダ
受賞おめでとうございます。
人それぞれの日常や居場所が主人公であり、それこそが平和ということ。与えられた時間を精一杯生きること。そして、決して一人では生きられないこと。私はこの作品に携わらせていただき、改めて意識することができました。ヴィムさんが見つめる日本には、私たちが気がつくことができない、新芽のような美しさがあります。素晴らしい機会を下さったこと、本当に感謝しております。
■田中泯
うれしい! 役所さんの受賞が自分のことのようにうれしい。そうして『PERFECT DAYS』を受け入れたフランス、カンヌにヤッホーだ。この作品に関わった全ての人の心の内に秘められていたことがこの結果だった、と僕は信じます。ヴェンダース監督がそんな人々の先頭で喜びに浸っているに違いない。役所さんが体現した平山さんは、自分のテンポとメロディーで生きたい人々の本当の例題となるでしょう。言葉少ない役所さんは、ずっと踊っていた!
■『PERFECT DAYS』ストーリー
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。
映画『PERFECT DAYS』「第76回カンヌ国際映画祭」での公式上映に立ち会った(左から)ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司、中野有紗、アオイヤマダ、田中泯(C)Kazuko Wakayama
日本の俳優の受賞は、2004年の『誰も知らない』の柳楽優弥以来2人目。さらに、同作は、キリスト教徒の映画製作者、映画批評家らによって1974年に創設された「エキュメニカル審査員賞」も受賞し、作品としてはダブル受賞となった。
■役所広司のコメント
日々を丁寧に静かに重ねるように生きる。
この平山という男を演じるのは、大きな挑戦でした。
ヴィム・ヴェンダースという偉大な監督には、フィクションの存在であるこの男にとても大きなリスペクトがありました。それが私を導き、平山という男をこの世界に生み出した気がします。
このような賞をいただいてとても光栄です。
日本の、世界の、映画が少しでも、もっと素晴らしいものになるようにこれからも努力を重ねていきたいと思います。日本でもみなさんに、「平山」という男をご紹介できる日が楽しみです。
■ヴィム・ヴェンダース監督のコメント
これ以上の言葉を私は見つけることができない。
“役所広司は、監督をする者にとって最高の俳優である”
彼こそが俳優である。それも最高の俳優だ。
彼こそが平山であり、『PERFECT DAYS』というこの映画の心臓であり、魂なのだ。
この映画を通じて私たちはゆっくりと平山の視線や生き方を受け入れていく。
彼の目を通してこの世界をみつめる。
そうすることで彼が選びとった人のために生きるというその姿に癒しを感じるようになる。
他の俳優でも平山を「演じる」ことはできるだろう。
けれど役所広司は平山そのものになった。
穏やかさ、謙虚さ、大きな心。
同じようなひとに対してだけでなくすべてのひとに対しても。
自然に対してもそれをもつ。
とくに木々には静かで美しい感情を抱いている。
カンヌの劇場から泣いて帰る人がいるとしたら、それはこの偉大な俳優が彼らを旅に連れ出したのだ。彼らの魂に、より良く生きることとは何か。
満たされた生き方はどういうものか。
そういう考えに火をともしたのだ。
こんなことを成し遂げる俳優は世界にそうはいない。
私は彼と一緒に映画をつくれたことをとても幸せに思う。
この賞は、私と、そしてカンヌに集まったチームの全員が待ち望み、
そして夢にみたものである。
受賞、本当におめでとうございます。
役所さんの演技、作品に取り組む姿勢は私の心に強く響きました。役所さんの存在の素晴らしさが更に世界に伝わったような気がして、自分の事のようにうれしく感じています。そのような受賞作品に、私も出演させていただけたことを心より光栄に思って居ります。本当におめでとうございました。
■アオイヤマダ
受賞おめでとうございます。
人それぞれの日常や居場所が主人公であり、それこそが平和ということ。与えられた時間を精一杯生きること。そして、決して一人では生きられないこと。私はこの作品に携わらせていただき、改めて意識することができました。ヴィムさんが見つめる日本には、私たちが気がつくことができない、新芽のような美しさがあります。素晴らしい機会を下さったこと、本当に感謝しております。
■田中泯
うれしい! 役所さんの受賞が自分のことのようにうれしい。そうして『PERFECT DAYS』を受け入れたフランス、カンヌにヤッホーだ。この作品に関わった全ての人の心の内に秘められていたことがこの結果だった、と僕は信じます。ヴェンダース監督がそんな人々の先頭で喜びに浸っているに違いない。役所さんが体現した平山さんは、自分のテンポとメロディーで生きたい人々の本当の例題となるでしょう。言葉少ない役所さんは、ずっと踊っていた!
■『PERFECT DAYS』ストーリー
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。
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2023/05/29