俳優の松山ケンイチ（36）と東出昌大（33）が17日、都内で行われた映画『BLUE／ブルー』（4月9日公開）の完成報告会に出席した。

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　本作は、吉田恵輔監督が30年以上続けてきたボクシングを題材に、自ら脚本を書き上げ、成功が約束されていなくとも努力を尽くす挑戦者たちの生き様を描いた青春映画。試合に勝てない主人公・瓜田を松山が担当し、強さと才能を合わせ持つ後輩・小川を東出、モテるために始めたボクシングにのめり込んでいく新人・楢崎を柄本時生、瓜田の初恋の人でありながら、いまは小川の婚約者という2人の間で揺れる千佳を木村文乃が演じる。

　開始早々、松山は「ボクシング映画は再起していく様に感動するような場面が多いですが、今回は再起しません！　ずっと負け続けて、2勝13敗のボクサーです！」とネタバレして笑いを誘うも「人に対して、ものすごい優しさがあります。そのようなキャラクターになっています」と勝敗ではない部分に面白さがある力説。

　続けて、俳優がボクサーを演じるのは「みなさん試合をテレビで見たりするので、ウソがバレるんです」と難しい挑戦だったといい「監督の演出に耐えられる準備は長いことしました。練習しながら監督にビデオを送って的確なアドバイスをいただき、撮影のスケジュールが伸びたこともあり、2年位練習しました」と長期にわたる準備をしてきたと明かした。

　天才ボクサー役の東出は「後楽園での撮影はタイトルマッチだと思って撮影していましたし、監督がボクシング業界へのリスペクトがあるので、キャスティングも本気で。前チャンピオンと現日本チャンピオンを連れてきてくださって、東出の相手になってくれました（笑）。『おお、おおお』と思いました」と驚きの連続だったという。それでも「見劣りしないように鍛えてやっていました」と撮影当時を振り返った。