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佐藤健、ドラマ満足度で振り返る快進撃 『ぎぼむす』『半分、青い。』『天皇の料理番』にみる俳優としての成長

 胸キュンシーン満載の“特別編”が放送中の『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。本作で王道ラブコメに初挑戦した佐藤健は、言葉少なく表情と色気で演じた役どころで多くの視聴者を惹きつけ、俳優としての新境地を見せていた。佐藤健の演技は、ここ数年の出演作を振り返ってもドラマファンから高評価を得ている。俳優としてのこれまでの成長を、過去出演作の満足度調査をもとに振り返る。

『恋はつづくよどこまでも胸キュン!ダイジェスト』(12日夜10時放送)(C)TBS

『恋はつづくよどこまでも胸キュン!ダイジェスト』(12日夜10時放送)(C)TBS

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『恋はつづくよどこまでも』は、ドラマ視聴者の満足度を調査した「オリコンドラマバリュー」で満点となる100Ptをたたき出した。満点獲得は、2018年1月期の石原さとみ主演『アンナチュラル』(TBS系)、松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)以来、2年ぶりの快挙となる。

 調査結果では、ドラマを観る目が肥えている視聴者から物語や出演者の演技力など、さまざまな項目で満点が寄せられていた。なかでも、主演の上白石萌音を支えた佐藤健の演技力に、男女幅広い世代から好印象の声が寄せられていた。

「恋つづ」ブレイクに大きく貢献した佐藤健だが、ここ数年の出演作をみると、幅広い役どころを見事に演じて、ファンを獲得している。

◆ストイックな役者魂を見せた『天皇の料理番』

『天皇の料理番』(2015年4月期、TBS系)は、大正・昭和期の宮内省厨師長を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた物語。TBSテレビ60周年特別企画という重要な作品だったが、佐藤健は大役を見事に務め、最終回の瞬間最高視聴率20.3%をたたき出した。

 満足度は、「主演」の項目で初回から20Pt満点中、11Pt→9Pt→13Ptとまずまずのスタートだったが、放送を重ねるごとに数値を伸ばし、6話目で満点を獲得。以降、最終回に向けて高数値を維持し、作品全体の平均満足度86.0Ptと、人気をけん引した。

 佐藤健は料理人を演じるにあたって坊主頭で臨み、自ら「料理教室に通いナイフを使うシーンも吹き替え無し、自分で行った」ことを明かしている。放送回ごとに代役なしで挑んだという佐藤の演技には、「努力がうかがえる」、「しっかり成長する姿を演じていてすごい」といった驚きのコメントが大量に寄せられ、ストイックな役作りの姿勢を印象付けていた。

◆『義母と娘のブルース』、おでこキスシーンに「美しい」と絶賛の声

『義母と娘のブルース』(2018年7月期、TBS系)では、主人公(綾瀬はるか)に恋心を寄せるパン店の店長・麦田章を演じた。無邪気で明るく親しみやすいキャラクターで、健気に主人公に思いを寄せる一途な面も持ち合わせる役どころだ。

 満足度調査では、脇を固める俳優の演技を図る「主演以外」の項目で20Pt満点を続出。作品全体の満足度も、100Pt満点中、平均87.4Ptと高数値をたたき出した。

 視聴者からのコメントには、「憎めない魅力的なキャラクター」「恋がうまくいくといい」と好印象の声が多数。主人公(綾瀬はるか)のおでこにキスをするシーンでは、「佐藤健はなんて美しいキスをするんだ」とラブシーンを絶賛するコメントで溢れていた。

◆「ぎぼむす」と同時期に対極の演技を見せた『半分、青い。』

 NHK朝ドラ『半分、青い。』(2018年4〜9月、NHK総合)では、主人公(永野芽郁)の幼馴染・萩尾律を演じた。理数系のポーカーフェイスで、一見何を考えているかわからないが強く熱い気持ちを内に秘めたキャラクターで、高校生から30代までを違和感なく演じ、主人公に寄せる切ない恋心を繊細に表現していた。物語の重要な役どころでもあった。

 こちらの作品も、満足度調査で平均81.1Ptという高評価を獲得。「主演以外」も20Pt満点に対して平均17.3Ptと高く、佐藤健の演技力に「とてもいい演技をするから見入ってしまう」「静かな強さと言葉の力に惹かれてしまう」とのコメントが多数寄せられていた。

 また、この演技が『義母と娘のブルース』と同時期であったことも注目され、「静と動」というまったく異なるキャラクターを演じわける実力に、改めて驚かされる視聴者も多かったようだ。

 佐藤健はドラマ出演作だけをみても、これだけのふり幅をもってさまざまなキャラクターの魅力を表現した。「恋つづ」で演じたドSなイケメンキャラクターが、男性からの支持も高かったことも、これまでの実力が評価された結果だろう。佐藤健と同世代の視聴者からは「同じ男としてカッコいい」「どんな仕事もこなせる。あんな男になりたい」と俳優としての活躍に憧れの声が多数。上の世代からも、「やっぱりすごい俳優だ」「少女マンガの世界だが、全体に緊張感を与えている」など演技力が高く評価されていた。

「恋つづ」効果も追い風となり、2016年に発売した写真集『佐藤健写真集+DVDブック『X(ten)』』(ワニブックス)は、重版が決定し、「オリコン週間BOOKランキング」ジャンル別「写真集」ランキングでTOP10入りが続いている。俳優としての期待がますます高まるなか、次の作品ではどんな一面をみせてくれるのか。注目したい。


【オリコンドラマバリューとは】
オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

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  • 『恋はつづくよどこまでも胸キュン!ダイジェスト』(12日夜10時放送)(C)TBS
  • 7月22日発売のBlu-ray&DVD『恋はつづくよどこまでも』(C)円城寺マキ・小学館/TBS スパークル・TBS

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