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【いだてん】中村勘九郎、ストックホルム編を回想「完全に弥彦が恋人でした」

 NHKで17日、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)第11回「百年の孤独」が放送され、日本がはじめてオリンピックに参加したストックホルム大会が開幕した。開会式で入場行進した日本人選手は金栗四三(中村勘九郎)と三島弥彦(生田斗真)のたった2人。四三が掲げるプラカードには「NIPPON」と書かれていた。

大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』第11回「百年の孤独」より。三島弥彦(生田斗真)のレースを待つ金栗四三(中村勘九郎)たち (C)NHK

大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』第11回「百年の孤独」より。三島弥彦(生田斗真)のレースを待つ金栗四三(中村勘九郎)たち (C)NHK

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 プラカードに国名をどう表記するか、「JAPAN」ではなく「日本」でなければ出場しないと、「俺は頑固な肥後もっこすだけん」と、譲らなかったのが、四三だった(これは、史実で証拠の写真もある)。そんな四三が、プレッシャーに押しつぶされそうになって、気を静めるために一人、ホテルの自室で没頭していたのが、押し花づくり。

 このシーンについて、中村が明かす。「実話なんです。現在もその時のノートが残っているんですね。(撮影では)より女子感が出るように、照明さんがライティングも凝ってくれました」。

 第10回と第11回の演出を担当した西村武五郎氏も「リハーサルで、勘九郎さんがだいぶ女形の芝居してきたんです。『ちょっとこれは行き過ぎかもしれません、勘九郎さん!』と注意した記憶があります(笑)」。

 ストックホルム編では「完全に弥彦が恋人でしたね! どっちかというと、自分がヒロインパート(笑)。それは自覚しているんです」と中村。異国の地で正気を失ってしまった三島に寄り添い、励まし、練習相手になったりして、2人の距離がどんどん近づいていく様子をところどころコミカルに、ところどころ感動的に描いている。

 西村氏は「彼らを追体験するように撮っていると、言葉の通じない海外で若い男の子が2人で生活せざるを得ない状況。ほかに頼れる大人もいません。ロッカールームも男だらけですし、なんとなく、なんとなくですが、自然とくっついていくのではないかと思いました(笑)。そうならざるを得ないと、撮っていて感じました」。

 日本人ではじめて国を代表してオリンピックに出場するという誉れと喜び、挫折や葛藤と苦悩、忍耐と自制、プレッシャーとの戦い…を味わった四三と弥彦。日本のオリンピックの歴史がこの2人からはじまったことを、このドラマを通して伝えるため、「『とにかく命がけでやろうね』と、斗真とも話し合った」と中村。

 「三島天狗の走った100m、200m競技は、現地で見ていても感動的でした。自然と涙がこぼれる、そんな貴重な経験をしました。しかも鬼のような撮り方をするんです。400m競技のシーンでは本当に400mを走らせて倒れ込ませて、僕が抱え上げて、芝生のゾーンでの会話まで、全部、一連の流れの中で撮りました。斗真は400mを走って、最後のせりふもしゃべらなければいけない。感動のシーンを目の当たりにして、自分が走るマラソンの場面もしっかり臨まないと、と思いました。第12、13回もとんでもなく良い回にできあがっていますので、ぜひ、お楽しみに」と、話していた。

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