NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。ストックホルムオリンピックへの参加を決めた金栗四三(中村勘九郎)と三島弥彦(生田斗真)。それは、歴史的事実でもあるのだが、なんて対照的な2人だろう。
熊本・玉名の山村で代々、酒蔵を営んでいた金栗家の次男で、子どもの頃は病弱、家計が苦しいにもかかわらず、家族の期待を一身に背負って進学させてもらった四三。一方、弥彦は、薩摩藩出身の華族、父は元警視総監、兄は後の日本銀行総裁という名家に生まれ、自身も東京帝国大学の学生というトップエリート。運動神経抜群で、雑誌に「痛快男子」と紹介されたほど。スポーツ同好会「天狗倶楽部」の中でもとりわけ女性にもモテモテだった。
第7回「おかしな二人」で、弥彦が四三の肩を組むシーンがあったが、二人の体格差も対照的だった。
四三役の中村は、マラソン選手に見えるように走るトレーニングに加えて、徹底した食事管理で体を絞り、以前よりもスリムに。逆に、弥彦を演じる生田は「実際の三島弥彦さんが、かなり体格のしっかりした方だったので、説得力のある体作りを目指しました」。
日頃から怠らない筋トレやランニング、可動域を広げるストレッチなどに加えて、「弥彦を演じる上で、いっぱい食べることも意識していました。撮影が終わった後、天狗倶楽部のメンバーで焼き肉食べに行った時も『米は大でしょう』って。食生活から変えていました」。
さらに、「短距離では日本で一番速い方だったので、走り方のトレーニングも長い期間かけました。走っている映像は残ってなくて写真が数枚残っているだけなんですが、筑波大学(前身は東京高等師範学校)の皆さんがいろいろ研究してくださったんです。体感的にはかなり速く走れるようになった気がします」。
何もしていないのに、村一番のハイカラなお嬢様・春野スヤに慕われた四三の“モテ要素”と、弥彦の“モテ要素”も違う。
お金持ちのお坊ちゃんで、バンカラな振る舞いにも品があり、頭も良くて、服を脱げば筋肉隆々。それでいて偉ぶらないし、気が回る(第7回で西洋式の食事マナーのレッスンでほとんど食事が喉を通らなかった四三を気遣い、おにぎりを用意させた、など)。モテないわけがない。さらに、視聴者は知っている。そんな弥彦も母親や兄には否定されてばかりで、人知れず葛藤していることを。ふとした時に見せるさみしそうな表情、そのギャップに“落ちた”視聴者も多いのではないか。
生田自身も弥彦の葛藤を大事に演じているという。「天狗倶楽部の仲間や嘉納先生、金栗くんといる時は、“痛快”ということばを体現しているようなキャラクターですが、その裏では、兄への劣等感だとか、親に認めてもらえない悲しさみたいなものがあり、それを重くならないように演じられたらいいな、と思いながらやっています。『いだてん』には痛快なドラマにしたい、というコンセプトがあります。痛快の“痛”って、“いたい”とも読むんですよね。弥彦の痛快さの中の痛さ、ちょっとした孤独や寂しさで人間味を感じていただけたら、と思っています」。
第8回では、ストックホルムに向けて旅立つ弥彦の見送りに母・和歌子(白石加代子)、兄・弥太郎(小澤征悦)、女中のシマ(杉咲花)が駆けつけ、弥彦は号泣。四三ももらい泣きしていた。四三と弥彦、日本人初のオリンピック選手2人は、ストックホルムでますます人間味を帯びたキャラクターになっていく。
熊本・玉名の山村で代々、酒蔵を営んでいた金栗家の次男で、子どもの頃は病弱、家計が苦しいにもかかわらず、家族の期待を一身に背負って進学させてもらった四三。一方、弥彦は、薩摩藩出身の華族、父は元警視総監、兄は後の日本銀行総裁という名家に生まれ、自身も東京帝国大学の学生というトップエリート。運動神経抜群で、雑誌に「痛快男子」と紹介されたほど。スポーツ同好会「天狗倶楽部」の中でもとりわけ女性にもモテモテだった。
四三役の中村は、マラソン選手に見えるように走るトレーニングに加えて、徹底した食事管理で体を絞り、以前よりもスリムに。逆に、弥彦を演じる生田は「実際の三島弥彦さんが、かなり体格のしっかりした方だったので、説得力のある体作りを目指しました」。
日頃から怠らない筋トレやランニング、可動域を広げるストレッチなどに加えて、「弥彦を演じる上で、いっぱい食べることも意識していました。撮影が終わった後、天狗倶楽部のメンバーで焼き肉食べに行った時も『米は大でしょう』って。食生活から変えていました」。
さらに、「短距離では日本で一番速い方だったので、走り方のトレーニングも長い期間かけました。走っている映像は残ってなくて写真が数枚残っているだけなんですが、筑波大学(前身は東京高等師範学校)の皆さんがいろいろ研究してくださったんです。体感的にはかなり速く走れるようになった気がします」。
何もしていないのに、村一番のハイカラなお嬢様・春野スヤに慕われた四三の“モテ要素”と、弥彦の“モテ要素”も違う。
お金持ちのお坊ちゃんで、バンカラな振る舞いにも品があり、頭も良くて、服を脱げば筋肉隆々。それでいて偉ぶらないし、気が回る(第7回で西洋式の食事マナーのレッスンでほとんど食事が喉を通らなかった四三を気遣い、おにぎりを用意させた、など)。モテないわけがない。さらに、視聴者は知っている。そんな弥彦も母親や兄には否定されてばかりで、人知れず葛藤していることを。ふとした時に見せるさみしそうな表情、そのギャップに“落ちた”視聴者も多いのではないか。
生田自身も弥彦の葛藤を大事に演じているという。「天狗倶楽部の仲間や嘉納先生、金栗くんといる時は、“痛快”ということばを体現しているようなキャラクターですが、その裏では、兄への劣等感だとか、親に認めてもらえない悲しさみたいなものがあり、それを重くならないように演じられたらいいな、と思いながらやっています。『いだてん』には痛快なドラマにしたい、というコンセプトがあります。痛快の“痛”って、“いたい”とも読むんですよね。弥彦の痛快さの中の痛さ、ちょっとした孤独や寂しさで人間味を感じていただけたら、と思っています」。
第8回では、ストックホルムに向けて旅立つ弥彦の見送りに母・和歌子(白石加代子)、兄・弥太郎(小澤征悦)、女中のシマ(杉咲花)が駆けつけ、弥彦は号泣。四三ももらい泣きしていた。四三と弥彦、日本人初のオリンピック選手2人は、ストックホルムでますます人間味を帯びたキャラクターになっていく。
2019/02/25