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浅田真央、メリー・ポピンズに救われた スケーティングで恩返し

 2017年4月にフィギュアスケートの競技選手を引退し、現在はスケーターとして活躍する浅田真央。実は、「魔法をかけてもらった」経験があるとか!? その魔法使いとは、メリー・ポピンズ。2012−13年シーズンのエキシビション・ナンバーで1964年に公開された映画『メリー・ポピンズ』の楽曲を使用してから、「メリー・ポピンズに出会っていなかったら、今の自分はいないと思います。それくらいご縁を感じています」。

映画『メリー・ポピンズ リターン』のために特別映像「魔法のエキシビション」の全体構成や振付をプロデュースした浅田真央 (C)ORICON NewS inc.

映画『メリー・ポピンズ リターン』のために特別映像「魔法のエキシビション」の全体構成や振付をプロデュースした浅田真央 (C)ORICON NewS inc.

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 メリー・ポピンズは、オーストラリア出身のP・L・トラヴァースによる、英国の児童文学シリーズの主人公。64年公開の映画は、実写とアニメーションが織り交ぜられた革新的な映像と印象的な音楽やダンスで観る者の心をつかみ、今もなお世界中で愛されている。そんなメリー・ポピンズの新作映画が55年ぶりに制作され、『メリー・ポピンズ リターンズ』が2月1日より日本でも公開中。ちょっと上から目線の魔法使いメリー・ポピンズが、母を亡くしピンチに陥ったバンクス一家のもとに舞い降り、幸せな魔法をかけるストーリーだ。

 2010年バンクバー冬季五輪で銀メダルを獲得した後、10−11年、11−12年の2シーズン連続で成績が振るわず、スケートへの意欲を失いかけたこともあった時期に、カナダ在住の振付師ローリー・ニコルが、エキシビション・ナンバーとして浅田にすすめたのが『メリー・ポピンズ』の映画音楽だった。

 「調子が上がらず、つらい時期でした。そんな私が元気になるように、と願いを込めてすすめてくれたのが『メリー・ポピンズ』の楽曲でした。聴いてみたら、すごく元気が湧いてくるノリのいい曲で、すぐに大好きになりました。エキシビションでこのプログラムを披露している時も、曲がノッてくると観客の皆さんも笑顔になっていく、その光景がとても印象に残っています」

 傘を持ちながら笑顔いっぱいにパフォーマンスする姿に魅了された視聴者も多いことだろう。エキシビションのプログラムを『メリー・ポピンズ』にした12−13年から調子は上向き、14年ソチ冬季五輪への出場も果たした。「自然と笑顔になれて温かい気持ちになれるメリー・ポピンズの楽曲に救われました。本当に魔法をかけてもらったみたい」と浅田。

 競技選手を引退後、18年3月より日本語版が初上演されたミュージカル『メリー・ポピンズ』の関連番組に出演。そして今回、映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のプロモーションの一環で、映画をイメージしたオリジナル・パフォーマンスの開発をすることになったのだ。『メリー・ポピンズ リターンズ』から楽曲を4曲厳選し、全体構成や振り付けも考案し、約3分のプログラム「魔法のエキシビション」を約1ヶ月かけて作り上げた。傘とバッグを手にメリー・ポピンズに扮した浅田が氷上で見せる演技と、CG 、アニメーションにより服装や世界観が変わり、浅田が魔法をかけているような演出で見応えのあるプログラムになっている。

 「2012−13年シーズンの前にメリー・ポピンズに出会っていなかったら、昨年のミュージカルにも、今回の映画にも関われなかった。今の自分はいないと思います。それくらいご縁を感じています」と、恩返しの気持ちも込められている。

 「自分で振り付けを考えたんですか?」と驚いたら、「競技選手の頃から振付師と相談しながらプログラムを作ってきたので、何の違和感もなく、楽しい作業でした」とにっこり。「『メリー・ポピンズ リターンズ』は、ハッピーな映画なんですが、大切な人を亡くした悲しみや苦悩、さらなる困難に立ち向かって、みんなで乗り越えて、希望を取り戻していくお話なので、私もすごく共感するところがありました。映画を観て私の中で湧いたイメージを表現しようと思いました」と語り、氷上の表現者の本領を発揮。

 「私らしい大満足の振り付けができました。ミュージカルの『メリー・ポピンズ』も3回観に行きましたし、映画『メリー・ポピンズ リターンズ』も劇場へ何回も観に行くと思うんですけど、私のオリジナル・パフォーマンスも何回見ても楽しめるプログラムになっていると思いますので、あわせて楽しんでいただけたらうれしいです」とアピールしていた。

 最後に、競技選手を引退してもうすぐ2年。やりたいことは?と聞いたら、「フィギュアスケートです。いつかスケーターとして滑らなくなる時が来る。だから、いまできることをしたいです」と即答だった。

 フィギュアスケートを中心にしつつ、「今回のオリジナル・パフォーマンスの収録のためだけに、1点ものの衣装を手作りしていただき、選手の時はNGだった丈の長いドレスや髪飾りをつけて滑れたことが楽しくて仕方ありません。引退してからは初めての経験ばかりで何もかもが刺激的。挑戦することが大好きなので、これからも機会があったら、いろんなことに挑戦もしていきたいです」と話していた。今年も2月から12月まで、アイスショー『浅田真央サンクスツアー』で全国を回る。

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  • 映画『メリー・ポピンズ リターン』のために特別映像「魔法のエキシビション」の全体構成や振付をプロデュースした浅田真央 (C)ORICON NewS inc.
  • 手作りの1点ものの衣装に感激していた浅田真央 (C)ORICON NewS inc.
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  • 映画『メリー・ポピンズ リターン』前夜祭イベントに出演した浅田真央
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