『第71回カンヌ国際映画祭』のコンペティション部門で最高賞・パルムドールを受賞した映画『万引き家族』の公開記念舞台あいさつが9日、都内で行われ、女優の樹木希林(75)が「あれは偶然ではない」と快挙達成に称賛の声を送った。
本作は、是枝裕和監督(55)が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る意欲作。東京の下町に暮らす一見どこにでもいそうな平凡で貧しい家族。しかし彼らは犯罪で生計をたて、ひっそりと暮らしていた。犯罪でしかつながれなかった不完全だが、愛すべき家族の心揺さぶる衝撃の物語を描く。
大きな拍手で観客から迎えられた是枝監督は「小さい声で届けていくような作品を作ろうというのがスタート。結果的にこんなに広く、遠くまで届くことが出来たのは、スタッフとキャストがとてもいい形で作品を支えてくれたから。すごくうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。
事を重大さを伝えようと樹木は、現地カンヌの盛り上がりを紹介しつつ「みんなが目指しているのが、このパルムドールなんです」と強調。授賞式など、華やかなシーンが注目されがちだが「撮影があんな冬の寒いときで、暮れも正月もなかったのよ。寒くて汚い中で夏のシーンを撮った」と過酷撮影をぼやきながらも「あれ(受賞)は偶然ではない」と断言した。
続けて「監督は、9歳から28歳まで団地にしか住めなかった。貧しさにおいて右に出る者はいない。でもそれが世界に認められたのは快挙。これがいい意味で映画の作家だと思います。みんなも感謝しています」と“希林節”で祝福すると、是枝監督は「ほめられたんですよね?」と笑いながら喜んでいた。
舞台あいさつにはそのほか、リリー・フランキー(54)、安藤サクラ(32)、松岡茉優(23)、池松壮亮(27)、城桧吏(11)、佐々木みゆ(6)が出席。主要キャストが勢揃いし、安藤は「きょうでこの家族に区切りが付いてしまうと思うと、寂しくてしょうがないです」と漏らしていた。
本作は、是枝裕和監督(55)が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る意欲作。東京の下町に暮らす一見どこにでもいそうな平凡で貧しい家族。しかし彼らは犯罪で生計をたて、ひっそりと暮らしていた。犯罪でしかつながれなかった不完全だが、愛すべき家族の心揺さぶる衝撃の物語を描く。
大きな拍手で観客から迎えられた是枝監督は「小さい声で届けていくような作品を作ろうというのがスタート。結果的にこんなに広く、遠くまで届くことが出来たのは、スタッフとキャストがとてもいい形で作品を支えてくれたから。すごくうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。
事を重大さを伝えようと樹木は、現地カンヌの盛り上がりを紹介しつつ「みんなが目指しているのが、このパルムドールなんです」と強調。授賞式など、華やかなシーンが注目されがちだが「撮影があんな冬の寒いときで、暮れも正月もなかったのよ。寒くて汚い中で夏のシーンを撮った」と過酷撮影をぼやきながらも「あれ(受賞)は偶然ではない」と断言した。
続けて「監督は、9歳から28歳まで団地にしか住めなかった。貧しさにおいて右に出る者はいない。でもそれが世界に認められたのは快挙。これがいい意味で映画の作家だと思います。みんなも感謝しています」と“希林節”で祝福すると、是枝監督は「ほめられたんですよね?」と笑いながら喜んでいた。
舞台あいさつにはそのほか、リリー・フランキー(54)、安藤サクラ(32)、松岡茉優(23)、池松壮亮(27)、城桧吏(11)、佐々木みゆ(6)が出席。主要キャストが勢揃いし、安藤は「きょうでこの家族に区切りが付いてしまうと思うと、寂しくてしょうがないです」と漏らしていた。
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2018/06/09