今年2月にマイナス金利が導入され、約8ヶ月が経過。だが、当初からの目標だった年2%の物価上昇は、依然、達成できていない。これを受け、9月に開催された金融政策決定会合では、新たな枠組みである「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が導入されることになった。簡単にいえば、これからは短期金利だけでなく、長期金利も日本銀行が直接操作できるようになるということだ。 当面の長期金利については、現状(0%)程度で推移するよう、国債の買い入れを継続するようだ。現在の金利水準が大きく変わる可能性は低いが、今後は日銀が長短金利を操作できるようになり、目標である年2%の物価上昇を“できるだけ早期に”達成しようとするだろう。つまり、長期金利をさらに下げることも考えられるのだ。
2016/10/05