桐谷美玲 コメディエンヌの才能

 7月期の月9は、桐谷美玲演じる主人公とイケメン3兄弟との恋愛模様を描くラブコメディ。昨夏、10代女子からの大きな支持を集めた『恋仲』のプロデューサー・藤野良太氏が、再び夏の月9でキラキラ感満載の作品を発信する。

■根底にあるのは「女性応援物語、見終えた後に元気になってもらいたい

「女性が大好きな、胸がキュンキュンするシーンをこれでもかと盛り込みました」と切り出したのは、7月期のフジテレビ月9ドラマ『好きな人がいること』のプロデューサー、藤野良太氏。作品は、海辺のレストランを舞台に、桐谷美玲演じる恋にご無沙汰&人生迷走中のパティシエとイケメン3兄弟が繰り広げる恋愛模様を描いたロマンチック・ラブコメディという、久しぶりに夏の月9らしいキラキラ感に満ちている。 無論、その“いかにも路線”は狙ったもの。ただし「自局のフラッグシップたる月9だから」という理由だけでなく、過去に手がけた作品の反省から採った路線でもあるという。

 「若い人たちが夢中になれるドラマを作りたい。この層が圧倒的に熱狂してくれれば、それは上の層にも波及していくはず。僕はそう考えてここ数年ドラマを作っています。しかし、昨年夏に手がけた月9『恋仲』は、主人公の福士蒼汰くん目線、つまり男性目線でストーリーを作ることで、本田翼さん演じるヒロインを都合よく動かしすぎてしまい、共感があまり得られなかったのではという反省が残りました。そこが若い人たちは夢中になってくれたけど、上の世代の方々に広がらなかった理由だと思っています」(藤野氏/ 以下同)

 ゆえに今回は、“ヒロイン目線”でドラマを観てもらうため、「女性が共感できて応援できるヒロイン作り」を目指し、多くの働く女性に恋愛観をインタビューして廻り、ラブストーリーのヒット作を観るなどして女性の描き方を研究したという。

 「イケメン3兄弟がヒロインを巡って恋のバトルを繰り広げるという王道の設定は、女性にとってはこれ以上ない憧れのシチュエーションだと思います(笑)。この3兄弟の設定も、アニメや漫画を徹底的に研究しました」

 桐谷はもちろん、山ア賢人、三浦翔平野村周平が演じる3兄弟もほぼすべて当て書きで、「役者に無理な演技をさせたくない」という持論から、各俳優が演じやすく、しかも視聴者が見たいキャラクターにすることを心がけた。

 「若い役者さんは地のいい部分を引き出すことに専念したほうが良いキャラクターになると思っています。また桐谷さんには、これまでの作品を観て、コメディエンヌとしての才能を確信しました。あんなに美人なのに、とっても自然体。かと思えばコメディを振り切って演じるそのギャップが良いなと。今回は、喜怒哀楽をわかりやくデフォルメして演じてほしい、演技を観た6歳の子が、ヒロインが今喜んでいるのか怒っているのかがわかるような、感情のコントラストのはっきりした演技をしてほしいと依頼し、100%それに応えてくれています」

 作品の根底にあるのは「女性応援物語」。同世代と話していると、最前線で頑張る女性が増えているのに、制度や時代が追いついておらず、誰もが何かしら苦しみもがいている現実を実感すると藤野氏は言う。

 「ドラマを観終えたときに少しでも女性が元気になれるような展開を心がけました。週の始まりから元気になって1週間頑張ってもらいたいなと。山盛りのキュンキュンシーンにはそんな願いも持たせています(笑)」

 番宣にSNSを最大限に活用しているのも、情報をターゲット層にダイレクトに届ける施策。また今回は初の試みとして制作発表をネット生配信で行い、延べ64万人以上が視聴した。主要キャスト4人の生トークや配信中にアップされた生自撮り写真には驚くほどのコメントが届き、お祭り騒ぎのようだったという。ほかにも、出演者による公式Twitterでの毎日のツイートや、スピンオフドラマのオンデマンド配信、番外編漫画の連載と多様なプランが進行中。この夏、どれほど多くの女性の胸を焦がすのか。大いに楽しみだ。
(コンフィデンス 16年7月4日号掲載)



関連写真

  • 7月11日から放送のフジテレビの月9ドラマ『好きな人がいること』に出演する(左から)野村周平、山ア賢人、桐谷美玲、三浦翔平
  • 海辺のレストランを舞台に、ケーキ作りに人生を捧げてきたパティシエのヒロインとイケメン三兄弟がシェアハウスで恋愛模様を繰り広げる

提供元:CONFIDENCE

【最新号】コンフィデンス 2018年9月24日号 詳細はコチラ バックナンバー 一覧

最新号コンフィデンス2018年9月24日号

<COVER STORY>
ジヒ・ナム氏(Instagram アジア太平洋地域パートナーシップス部門統括)
自分らしい自由な表現で
Instagram上のファンとの深いエンゲージメントを築く

<SPECIAL ISSUE>
バーチャル音楽番組を編集部が企画
“演歌・歌謡”を定義から再考 未来への提言

お問い合わせ

オリコントピックス