劇場公開中のディズニー長編アニメーション『ズートピア』。先月23日に公開され、5月1日までの9日間で興行収入14億円超をあげるヒットを飛ばしている。動物たちが人間のように暮らす世界はユーモアたっぷりでかわいらしいだけでなく、大人もひき込む広がりと深みのあるストーリー展開を称賛する声が多い。バイロン・ハワードとリッチ・ムーアの両監督は、「僕ら二人とも子どもの頃にいじめられた経験があって、それが作品のテーマにつながっていきました」と明かしている。 ムーア監督は「僕は12、13歳ころにかなりひどいいじめにあっていた」と告白する。「子どもの頃から絵を描くのが好きで、まわりから浮いた存在ではあったと思う。だから、いじめのターゲットにされたんだと思うけど、いじめっ子たちの言いなりになるなんて馬鹿げていると思って、僕は絵を描くことをやめなかったんだ。そうしたら、いじめっこが根気負けしたのか、いつの間にかいじめがなくなった。いじめに屈しなかった経験は、いまでも僕のパワーの源になっているんだ」。
2016/05/05