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『下町ロケット』キーマンに聞く 山崎育三郎「佃社長の生き方に共感」

 第5話にしてついに視聴率20%の大台に到達した『下町ロケット』(毎週日曜 後9:00 TBS系)。日曜夜に勇気づけられ、憂鬱な月曜日へのやる気をみなぎらせる人も多いことだろう。人気の理由はさまざまなメディアで語られているが、前半「ロケット編」から後半「ガウディ計画編」へと繋がるキーマン・真野賢作を熱演する山崎育三郎(29)も「佃社長の生き方にある」と共感する。

TBS系ドラマ『下町ロケット』で熱血漢の若手技術者役を好演している山崎育三郎 (C)ORICON NewS inc.

TBS系ドラマ『下町ロケット』で熱血漢の若手技術者役を好演している山崎育三郎 (C)ORICON NewS inc.

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 「ヒットの要因はいっぱいあると思うんですが…やはり佃社長の生き方じゃないですかね。始めからブレずに自分の信念を貫き通して生きている人。いろんな困難があっても正義は勝つだけじゃなく、夢を持って生きる重要さをしっかり描いている。それはどの仕事にも共通するものですよね。佃社長の生き方に共感して感動したり、お父さんたちが頑張っている姿を見て、自分の親と重ねたりという部分もあると思います。日本人がいま忘れかけている何かを思い出させてくれるのではないでしょうか」。

 「スタッフと役者の皆さんがハードなスケジュールの中でも『全力をかけるんだ』っていうのが、現場にいても伝わってきます。そう、社長(山崎は阿部寛を「社長」と呼ぶ)自身が佃社長そのもので、みんなを常に引っ張ってくれます」。女っ気がほとんどない現場は、さながら体育会系の部室のようだという。男性キャストがひしめくなか、時には下ネタで笑わすムードメーカーは安田顕だ。「緊迫した撮影が続いた中、ちょっとの合間でも面白いことを言ってくれるので和みます。若い人とか関係なく、みんなに気さくに接してくださいますね」。

 そんな様子がわかるエピソードがあった。緊迫した現場の中でもちょっとの遊び心を取り入れた第3話でのこと。バルブシステムの試作品を実際に帝国重工・財前道生(吉川晃司)の前で作ってみせる場面で、佃社長は真野に作業を依頼。即答しない真野に対し、佃社長は「じゃあ俺がやるか!」と上着を脱ぎ、技術開発部長の山崎光彦(安田)が「いや自分がやります」。そのやりとりを見た真野は「…やります」と観念、二人は「どうぞどうぞ」と送り出すのだ。

 ご存知、お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部へのオマージュなのではないかとネットでも反響を呼んだが「気付きましたか(笑)。実は、あれは社長がリハーサルの時にアドリブで『どうぞ』ってやりはじめて、安田さんも『どうぞ』って乗っかったのがきっかけ。(ギャグに気づいた)スタッフの皆さんも笑いをこらえていました」。重厚さの中にさりげないユーモア。社長のアイデアをそのまま取り入れた撮影現場自体が佃製作所である。

 前評判を裏切ることなく、ドラマは平均視聴率16.1%スタートからじわりじわりと数字を上げ、前半ラストではついに20.2%に達した。追い風のなか、ついに後半パートが始まる。

 佃航平社長(阿部寛)率いる佃製作所の若手技術者として小型エンジンの開発に従事していた真野。社長のロケットエンジン重視の方針に反旗を翻し、最後は佃のもとから去ってしまうが、後半パート第6話(22日放送)では北陸医科大学研究員として再登場。一村隼人教授(今田耕司)のもとで人工弁ガウディの開発に携わるなか、それを実現する技術を持っているのは佃製作所しかないと考え、古巣に協力を申し出る。

 「あれから真野くんの気持ちがどのように変化していったのかというところと、彼にとって新しい出会いがあります。そこのコンビネーションを僕自身も楽しみにしているので、皆さんにもぜひ注目して見ていただけたらうれしいですね」。

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