15年分の輝きが、再びドームへ――SHINee、ベルーナドーム公演が問いかけるライブの本質
■日本デビュー15周年を迎えるSHINee ドーム公演の軌跡
SHINeeは、海外アーティストでありながら日本に根ざした活動をしているグループだ。日本デビューからほぼ毎年全国ツアーを行い、2017年には日本での単独公演数が通算100回に到達している。
日本デビュー前からアリーナ会場を満員にしていたSHINeeだが、初の東京ドームを前にした2014年のツアーでは、アリーナでは回れなかった地方へも赴き全国20都市でのホール&アリーナツアー『SHINee WORLD 2014 〜I'm Your Boy〜』を敢行。今のようにキー局の音楽番組に韓国アーティストが出演するのが難しかった時代ということもあり、彼らはライブで行った先々でローカルのテレビの情報番組やラジオに出演し、地道にプロモーション活動を行った。
その結実が、2015年3月の初東京ドーム公演『SHINee WORLD 2014 〜I'm Your Boy〜 Special Edition in TOKYO DOME』だ。「東京ドーム公演の夢をかなえるのはたやすいことではない」ということを共に実感した当時からのファンは、初東京ドーム公演のオープニング曲「Everybody」でKEYが「東京ドーム、Are You Ready?」と叫んだ映像を見たら、今でも熱い想いが胸にあふれて、条件反射で涙が出てしまうことだろう。
その初東京ドーム『SHINee WORLD 2014 〜I'm Your Boy〜 Special Edition in TOKYO DOME』から、2016年の『SHINee WORLD 2016 〜D×D×D〜 Special Edition』、2017年の『SHINee WORLD 2017 〜FIVE〜』、2018年の『SHINee WORLD THE BEST 2018 〜FROM NOW ON〜』と彼らは4年連続で東京ドームのステージに立ち続けた。
メンバーの兵役やコロナ禍もあったが、彼らはその歩みを止めず、2023年4月に末っ子のテミンが除隊するとすぐに、グループとしての活動を再開。除隊からわずか2ヶ月後には、『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]』ライブとアルバム『HARD』でカムバックを果たし、9月には『PERFECT ILLUMINATION』で日本アリーナツアースタート。そして2024年2月には、約6年ぶりとなる東京ドーム公演『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION] JAPAN FINAL LIVE in TOKYO DOME』で再び東京ドームをパールアクアグリーンに染めた。
この『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION] JAPAN FINAL LIVE in TOKYO DOME』は、単なるアンコール公演ではなかった。アリーナツアーとはセットリストをガラリと変えて、日本オリジナル曲を大幅に増やした日本のために再構築した特別な東京ドーム公演に。長い時間をかけて育まれたSHINeeと日本のシャヲル(SHINee WORLD=SHINeeファンの総称の略語)との信頼と愛情の証ともいえる公演となった。
そして今年、2026年。SHINeeにとって日本デビュー15周年という節目の年に、彼らはまたドームのステージに帰ってくる。
■「THE INVERT」という公演タイトルが予告する「新しいSHINee」とは?
ベルーナドーム公演は冒頭でも記したように、韓国公演の翌週に行われる。6月1日にリリースされる韓国ミニアルバム『Atmos』お披露目の公演になると思われるが、前回2023年の『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]』ではアルバム『HARD』のお披露目で、彼らのこれまでのイメージになかったヒップホップを提示してファンを驚かせた。今作『Atmos』では「THE INVERT」というテーマからも、また新しいサウンドで新鮮な驚きを与えてくれるに違いない。
SHINeeは、楽曲の振り幅も並外れている。デビュー曲の「Replay」から「Lucifer」「Sherlock」「View」「Don't Call Me」「HARD」など、時代の先を行くタイトル曲を提示している。毎回我々の想像以上の曲を出してくるのが、SHINeeだ。日本では、韓国楽曲とはまた趣の異なるオリジナル曲を多数リリースもしており、日本ならではのMCや空気感も期待される。果たして、新作『Atmos』はどのような楽曲スタイルのアルバムなのかわくわくするが、日本デビュー15周年ということで、何らかのサプライズも期待したいところだ。
■ライブの“現場”でしか体感できないもの
初めてSHINeeのライブを見る人は、その圧倒的なパフォーマンス力に驚くだろう。メンバーのオンユ、キー、ミンホ、テミンは、ソロアーティストとしてもそれぞれ最高峰のパフォーマンス力を誇る。オンユは昨年、韓国ソロアルバム『PERCENT』を携えた初ワールドツアーを敢行。日本でも3日間の日本武道館公演を行った。キーはSHINeeとはまったく異なる世界観のソロでのライブシリーズ『KEY LAND』を展開。昨年はアジア、北米をツアーし、日本では代々木第一体育館で2日間のライブを行った。ミンホは今年1月に横浜BUNTAIで2日間のファンミーティング『2026 BEST CHOI's MINHO『Our Movie』in JAPAN』を開催し、3年9ヶ月ぶりに日本ソロ曲「Sunkissed」「Flawless」をデジタルリリースしている。そしてテミンは、2024年から25年にかけて長期に渡る初のワールドツアー『Ephemeral Gaze』を行うと、わずか5ヶ月後には約6年ぶりとなる日本アリーナツアー『2025 TAEMIN ARENA TOUR Veil』を敢行。今年1月に米国『GRAMMY Museum「Global Spin Live」』に出演し、グラミーミュージアムでステージ衣装などが展示された。また、4月には世界最大級の規模と影響力を誇る米国の野外音楽フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival』に参加するなど、世界的な注目を高めている。そんなメンバーたちの個性が溶け合って生まれるグループとしての化学反応は、強大だ。
そして何よりSHINeeのライブには、SHINeeとシャヲルの間に流れる独特の空気感がある。笑いあり、涙あり、時には驚きも。完璧なステージを届けながらも、人間味あふれるMCで観客の心をガッチリ掴む。その空気感と、会場を包み込むパールアクアグリーンの美しい光の海は、彼らとファンが共に作り上げる、ライブ以外では共有できない特別な世界だ。
ソウル公演を経て臨む日本公演。磨き上げられた個々のスキルが結集し、常識を覆す「転換」のステージがどのような形で現れるのか。長年のシャヲルも、SHINeeを初めて体感する人も、等しく興奮する瞬間が待っているはずだ。
「THE INVERT」というタイトルが示すように、今のSHINeeは過去を転換させ、さらなる高みへと向かおうとしている。ベルーナドームに集まる数万人のファンと共に刻まれるその瞬間は、間違いなくSHINeeの歴史に新しい1ページを加えるだろう。
15年……、SHINeeは日本のステージで私たちとの時間を積み重ねてきた。喜びの夜も、涙の夜も、その全てがシャヲルとの共有財産だ。前回の東京ドーム公演の最後、去り際にキーが「SHINee、いってきます!」と大きな声で叫んだ。“いってきます”は、“どこかに行っても再び帰ってくる”という意味を持つ言葉だ。再び日本のドーム会場に帰ってくるSHINee。会場でも画面の前でも、「おかえり」と迎えてあげたい。SHINeeは、シャヲルの希望だから――。SHINeeの「新しい章の始まり」を、ぜひその目で見届けてほしい。
(文・坂本かおり)
<SHINee 日本デビュー15周年&日本公演WOWOW独占生中継記念特集>
「生中継!SHINee「-The Trilogy I - 2026 SHINee WORLD VIII : [THE INVERT] 」(日本公演)」
6/7(日)午後4:00 WOWOWプライムで生中継 ※WOWOWオンデマンドでの配信はありません
「SHINee「-The Trilogy I - 2026 SHINee WORLD VIII : [THE INVERT]」(日本公演)」
7/30(木)午後7:00 WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで同時配信
WOWOWオンデマンドで6カ月間アーカイブ配信
「SHINee WORLD VII [E.S.S.A.Y] (Every Stage Shines Around You)」
8月放送・配信予定
「SHINee Music Video Collection」
9月放送・配信予定
<関連番組>
「テミン 2024-25 TAEMIN WORLD TOUR「Ephemeral Gaze」ENCORE IN JAPAN」
6/3(水)10:30 WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで同時配信
WOWOWオンデマンドで1カ月間アーカイブ配信
ミンホ出演映画「ニューノーマル」WOWOWオンデマンドで配信中
ミンホ出演ドラマ「花郎<ファラン>」WOWOWオンデマンドで配信中
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