歌舞伎役者の市川海老蔵が10日、都内で行われた主演映画『利休にたずねよ』(12月7日公開)の完成報告会見に出席。海老蔵演じる稀代の茶人・千利休の生涯を確かな時代考証を基に、新しい切り口で描いた同作。海老蔵の父で歌舞伎役者の故・市川團十郎さんも利休の師匠武野紹鴎役として特別出演した。海老蔵は父との“最後の共演”を改めて振り返った。
團十郎さんの撮影が行われたのは昨年の11月と12月の1日ずつ。亡くなる直前で無理を押しての京都・南座公演の最中の二日間だったと話す海老蔵は「(團十郎さんは)風邪気味というか肺炎にかかった状況のなかコンディションは良くなかった」と回顧。それでも3、4シーンの出番にもかかわらず「武野紹鴎の資料を山のように積んで、あーだこうだと随分前からかなりこだわって研究していた」と父の役作りへの努力を改めて尊敬しつつ、懐かしんでいた。
自身の演技についても、團十郎さんからの助言があったと明かすも、父のやり方に「僕はそうしたくなかった」と告白。「いつもなら、自分の主張した形でやりたがる父なのだが、体調が芳しくなかったからそう言わなかったのかな」と複雑な表情で当時の思いを明かしていた。
田中光俊監督が後日、團十郎さんに相談に行った際も「父は二つ返事で『うん』と言ったらしい」と自身の意見を認められたと知った海老蔵は「それはドキっとしたし怖かった。今まではそういうことがない男だった。この映画が完成した際に、この世に命があるかないかを認識してたんじゃないか」とも振り返り「父の姿をこの映画で見ると改めて何も言わない武野紹鴎、父は言葉では言い表せないものがあった」と感慨深げに語っていた。
舞台あいさつには利休に寄り添う妻・宗恩を演じた女優・中谷美紀、田中監督も登壇。田中監督は團十郎さんの出演について「利休の背中を押す先輩茶人を團十郎さんいやってもらいたい想いは私だけじゃなくスタッフと一致した意見だった。大変な時期でも私たちにはそういう表情を見せず、いい形で受けてくださった」と感謝の弁を述べていた。
同作は、第37回モントリオール世界映画祭ワールドコンベンション部門の正式出品も決定している。
團十郎さんの撮影が行われたのは昨年の11月と12月の1日ずつ。亡くなる直前で無理を押しての京都・南座公演の最中の二日間だったと話す海老蔵は「(團十郎さんは)風邪気味というか肺炎にかかった状況のなかコンディションは良くなかった」と回顧。それでも3、4シーンの出番にもかかわらず「武野紹鴎の資料を山のように積んで、あーだこうだと随分前からかなりこだわって研究していた」と父の役作りへの努力を改めて尊敬しつつ、懐かしんでいた。
田中光俊監督が後日、團十郎さんに相談に行った際も「父は二つ返事で『うん』と言ったらしい」と自身の意見を認められたと知った海老蔵は「それはドキっとしたし怖かった。今まではそういうことがない男だった。この映画が完成した際に、この世に命があるかないかを認識してたんじゃないか」とも振り返り「父の姿をこの映画で見ると改めて何も言わない武野紹鴎、父は言葉では言い表せないものがあった」と感慨深げに語っていた。
舞台あいさつには利休に寄り添う妻・宗恩を演じた女優・中谷美紀、田中監督も登壇。田中監督は團十郎さんの出演について「利休の背中を押す先輩茶人を團十郎さんいやってもらいたい想いは私だけじゃなくスタッフと一致した意見だった。大変な時期でも私たちにはそういう表情を見せず、いい形で受けてくださった」と感謝の弁を述べていた。
同作は、第37回モントリオール世界映画祭ワールドコンベンション部門の正式出品も決定している。
2013/07/10