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ガンダム、ドラゴンボール、ディズニーがルービックキューブに…絶妙なフォルムの“二頭身キャラ”が世界から注目

 『ドラゴンボール超』や『機動戦士ガンダム』など、国内外の人気キャラクターとルービックキューブを掛け合わせた立体パズル「Charaction CUBE」。パズルとしての楽しさはそのままに、さまざまなキャラクターながら統一性のある形状が、並べて楽しめる新たなコレクションアイテムとしても注目を集めており、海外でも人気を得ている。このコロッとしたフォルムを手がけたのが、2020年東京五輪・パラ五輪の公式マスコットキャラクターで知られるキャラクターデザイナーの谷口亮氏。販売元であるメガハウスの山内隆寛氏に開発の背景を、そして谷口氏にデザインのこだわりについて話を聞いた。

世界の人気キャラクターとコラボ、背中からお尻のS字ラインが絶妙

  • 「Charaction CUBE」の素体をデザインした谷口亮氏

    「Charaction CUBE」の素体をデザインした谷口亮氏

──まずはCharaction CUBEのプロジェクトの起点について教えていただけますか?
山内 日本発の新しいルービックキューブシリーズを開発するのが、プロジェクトの始まりでした。キャラクターとルービックキューブを掛け合わせるという発想は、海外展開を視野に入れたもの。日本には世界的に人気のキャラクターが豊富ですからね。実際、おもちゃショーなどでも海外の方がとても注目してくださっています。またこの秋には、ディズニーキャラクターの新シリーズの展開も始まりました。

──共通フォーマットの素体デザインに谷口さんを起用された経緯は?
山内 同商品はキャラクターグッズというよりも、「Charaction CUBE」シリーズとして楽しんでいただくことを目指したものです。そのためにはベースとなる素体そのものに魅力がなければいけない。“7つのパーツから構成される二頭身キャラクターのパズル”という大枠は決まっていたので、二頭身キャラクターを持ち味とされている谷口さんにお願いできないだろうか、という意見が社内会議で最も多く上がったんです。

──パズルの依頼は珍しいと思いますが、お声がけされたされたときにはどう思いましたか?
谷口 めちゃくちゃ面白そうだと思いましたね。ある意味、世界の人気キャラクターとコラボできるわけじゃないですか(笑)。またパズルのオファーといっても僕に依頼があったのは平面の3面図。パズルとして稼働する立体にされるのはメガハウスさんでしたので、基本的にはいつものキャラクターデザインの仕事と変わらなかったです。

──デザインする上でこだわったところを教えてください。
谷口 当初いただいたサンプルは頭がキレイなまん丸だったんですが、僕としては上下にブニュッと潰れた形のほうが可愛いんじゃないかと考えて、そこは自分のスタイルに寄せさせていただきました。ただ顔にあまり凹凸をつけると幅広いキャラクターに展開しづらくなるので、つるっとした楕円にしました。また体についてはパズルとして四角い形にする必要があったのですが、僕はプリッとしたお尻が好きでして(笑)。普段、描くキャラクターも体の曲線はけっこうこだわるんですが、Charaction CUBEも背中からお尻のS字ラインがとても気に入っています。

頭が丸いだけの『ガンダム』など、二頭身キャラが持ち味

──さまざまなキャラクターのなかでも、特に驚いたものはありましたか?
谷口 動物系のキャラクターはわりとハマるだろうなとイメージできましたが、まさか『ガンダム』がこの素体に乗るとは想像できませんでしたね。二頭身にデフォルメされたシリーズとかもありますが、頭が丸いだけの『ガンダム』は、おそらく世界初なんじゃないでしょうか。そのほかにも「こういう表現になるのか!」と思ったキャラクターはいろいろあって、勉強になりましたね。
山内 谷口さんのデザインしてくださった素体の優秀なところは、最小単位の情報で最大限の表現ができることです。ミニマルに記号化されたデザインなので、人型でも動物型でもモノでも、二足立ちのキャラクターなら無限に展開できると思います。

──企業やイベントなど幅広いお仕事をされている谷口さんですが、持ち味である二頭身キャラクターはどのように発想されたものなんですか?
谷口 原点をたどると子どもの頃に好きだった『コロコロコミック』(小学館)や『ビックリマン』などの二頭身キャラに行き着くのかなと。進学先のアメリカの大学ではアートを専攻して写実的な絵を描いていましたが、そうした“可愛くてかっこいい”キャラクターを自由に描いているのが好きでした。それを見た父(イラストレーターの谷口富氏)が「お前はキャラクターでいけ」と言ってくれて、プロが言うなら間違いないのかなと、徐々にオリジナルキャラクターを描くようになったんです。

──大学で学んだアートと、現在お仕事にされているデザイン。その境界はどこにあるとお考えですか?
谷口 もしも完全に分けるとしたら、アーティストの究極は誰にも認められなくてもいいから好きなものを自由に描いているような人だと思うんですね。一方でデザイナーの究極は自分の持ち味を完全に消し去って市場に求められるものを描く、いわば職人的な人なのかなと。じゃあ自分の立ち位置は? というのはどのクリエイターにとっても悩みどころだとは思いますが。

個人的には、オリジナルの比重を増やしていくのが次のステップ(谷口氏)

──どのような試行錯誤があったのでしょうか?
谷口 僕はキャラクターデザイナーの駆け出しの頃、オリジナルキャラクターのポストカードなどの路上販売をしていたんです。同じような仲間はほかにもいたんですが、売れている人を見ると絵が魅力的なのはもちろんですが、陳列をとても工夫している。なるほど、ただ自由に描いてるだけじゃなくて、お客さんへの見せ方や提案の仕方も考える必要があるんだと学びました。そこから徐々に僕のカラーを知った上でお仕事を依頼してくれるケースが増えて、今に至ります。僕としては依頼先の希望に応えながら自分のカラーも出したいので、そういう意味では先ほどいった芸術家と職人の中間くらいの立ち位置にいられるのかなと思っています。

──どのようなオファーであれば積極的に受けたいですか?
谷口 やはり自分のカラーを全面的に出せる仕事は一番うれしいです。僕にはヌヌコ日和やフテネコといったオリジナルキャラクターがあるんですが、最近は徐々にこのキャラクターを商品化したいというオファーをいただけるようになりました。商業デザインの依頼もお受けしながら、オリジナルの比重を増やしていくのが次のステップだと考えています。
山内 実はおもちゃショーの展示用として、谷口さんのオリジナルキャラ・ヌヌコ日和のCharaction CUBEも製作したんですよ。それが可愛いと非常に好評でして。
谷口 パズルとしては稼働しないんですけどね(笑)、感動しました! だってこんな有名キャラクターたちと僕のオリジナルキャラが、同じ素体で表現されているわけですから。いつかヌヌコ日和のCharaction CUBEが商品化されたらいいなと夢が広がりましたね。

(文/児玉澄子)
谷口亮氏
1974年生まれ。 福岡県福岡市出身・在住のイラストレーター・キャラクターデザイナー。
1997年、カリフォルニア州 Cabrillo College を Art Majorで卒業。
帰国後、1998年よりオリジナルキャラクターの制作を開始。
キャラクターデザインを主にイラストレーターとして活動中。
2020年東京五輪・パラ五輪の公式マスコットキャラクター「ミライトワ」と「ソメイティ」を手がける。

「Charaction CUBE」の組み立て方

提供元: コンフィデンス

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