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阿部寛、50代でつかんだ新たな代表作 『下町ロケット』で開花した平凡な男役の存在感

当たり役をつかんできた阿部寛にとっての新たな代表作に

 そしてなにより賞賛の声が多く上がったのは佃製作所、および『下町ロケット』という作品をけん引した阿部寛の存在だ。今年元旦に行われた『下町ロケット』ファン感謝イベントで、阿部自らが「社長として部下を引っ張り、支えていくような役は今回が初めて。苦難に直面し、迷いながらも信念を貫こうとするリアルな演技を要求されて難しかった」と振り返ったように、これまでアクの強いハマり役で多くの代表作を残してきた阿部にとって、平凡な男ながらも「人の役に立つものづくり」という信念と、下町人情あふれる心意気で周囲を巻き込んでいく役どころは新境地だった。

 もとより阿部寛の演技力は折紙付きだが、「社員を大事にする役がすごく合ってた」(女性50代/千葉県)、「佃社長の言葉にいつも元気づけられていました」(女性50代/東京都)、「阿部寛の新たな当たり役!」(男性50代/東京都)と、新たな存在感を開花した作品としても『下町ロケット』は阿部の役者歴に刻まれるものとなったはずだ。

 なお『下町ロケット』は、阿部寛が50代を迎えて最初に挑んだ連続ドラマでもある。30代で『TRICK』シリーズ、40代で『新参者』シリーズと年代ごとに当たり役をつかむとともに、人気シリーズとしてヒットさせてきた阿部だが、50代の代表作として『下町ロケット』も、さらなるシリーズ化を期待したいところ。「次はどんな技術で競い合うのか気になる」(男性50代/群馬県)、「佃製作所が挑む新たな課題が見たい」(男性50代/埼玉県)といった待望の声は多い。
(文/児玉澄子)

『下町ロケット −ゴースト−/−ヤタガラス−』

[Blu-ray BOX] 3万3600円(税抜)
[DVD-BOX] 2万6600円(税抜)
発売日: 3月29日(金)
発売元:TBS 発売協力:TBSサービス
販売元:TCエンタテインメント
【公式サイト】(外部サイト)
(C)池井戸潤「下町ロケット」/TBS

提供元: コンフィデンス

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