沖縄問題の原点を描く異例のヒット作『カメジロー』、米国際映像祭でドキュメンタリー銅賞受賞
不屈の精神で米軍に立ち向かった沖縄のヒーロー
もともとは2016年にTBS系で放送されたドキュメンタリー番組だが、『第54回ギャラクシー賞』月間賞を受賞するなど高い評価を受け、追加取材、再編集を行い、映画化。報道番組『筑紫哲也のNEWS23』でキャスターを務めた佐古忠彦氏が初監督を務め、主旨に共感した坂本龍一がオリジナル楽曲を書き下ろし。語りには、名バイブレイヤーの故・大杉漣氏が参加し、沖縄戦を起点に今につながる基地問題の原点を描き出した。
単館から全国拡大公開へ 連続上映300日、興収8000万円
『アメリカ国際フィルム・ビデオ祭(US International Film & Video Festival)』は、1968年にアメリカ・シカゴで創設された映像祭。ドキュメンタリー、エンタテインメント、教育など多岐にわたるジャンルの映像作品を表彰している。現在は、ロサンゼルスで開催。50年の歴史を誇る映像祭になる。昨年は、NHK Eテレ『デザインあ #109』が教育部門でゴールド・カメラ賞、NHK Eテレ『ブレイブ 勇敢なる者「えん罪弁護士」』がドキュメンタリー伝記部門でシルバー・スクリーン賞、ABC『満州崩壊はここから始まった 〜モンゴルに眠るソ連秘密基地の謎〜』がドキュメンタリー歴史部門でシルバー・スクリーン賞を受賞するなど、日本作品の受賞も多い。
『米軍が最も恐れた男その名は、カメジロー』
監督:佐古忠彦
撮影:福田安美
音声:町田英史
編集:後藤亮太
エグズクティブプロデューサー:藤井和史
語り:山根基世、大杉漣
テーマ音楽:「Sacoo」作曲・演奏 坂本龍一
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