高まる『ワイスピ』熱の理由とは? 映画と現実世界を結ぶ“ファミリー”
シリーズ4作目から方向性をシフト
東宝東和の佐藤大典プロデューサーによると「シリーズが10作まで続く事を意識して、4作目以降はコアファン以外にも楽しんでもらえるように、クルマ映画、ヤンキー映画というカラーを抑え、『007』や『ミッション:インポッシブル』のようなライトなアクション超大作の方向へシフト。10代への訴求は力を入れて取り組んできました」と説明する。
そんな同作の魅力は、幅広い世代にウケるわかりやすいアクションだけではない。熱いコアファンを形成するもうひとつの魅力がファミリーという概念。ワイスピの主人公は、超能力者などではなく、ただ車の運転がうまいごく普通の人間。
「車をいじり、集まってはふざけながらバーベキューをして絆を深める。そんな等身大のヒーロー像が、同じようなライフスタイルを送る現代人から共感を得ています」
世界中の若者の心を捉えるファミリーという概念
1作目『ワイルド・スピード』の公開から16年。シリーズ8作目を迎えた現在、日本のファン層は二世代に渡っており、40代以上ではシリーズ開始当初からのファンが多く、10〜30代は前々作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13年公開)や前作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15年公開)から新たにファンになった人々が多いという。
そんな熱いワイスピファミリーに支えられた最新作は、“誰も見たことがないアクションを撮る”を合言葉に少年の心を持ち続ける制作陣の本気度がスクリーンから伝わってくる。シーンを動かす“家族映画”の熱はまだまだ続きそうだ。
(コンフィデンス 5月22日号掲載)
ワイルド・スピード ICE BREAK
凍てつく氷の大地 ロシア、シリーズ初上陸のニューヨーク、そしてハリウッドメジャー大作としては初となるキューバを舞台に史上最大のスケールで物語が展開される!
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス
大ヒット公開中 【公式サイト】(外部サイト)
(C)Universal Pictures
凍てつく氷の大地 ロシア、シリーズ初上陸のニューヨーク、そしてハリウッドメジャー大作としては初となるキューバを舞台に史上最大のスケールで物語が展開される!
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス
大ヒット公開中 【公式サイト】(外部サイト)
(C)Universal Pictures