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“エンタメ産業化”を見据えた第9回目「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」レポート

今年で9回目となる「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」は、石垣島や宮古島など離島を含む12市町村24会場を舞台に過去最大規模で実施。各地域の団体・企業・学生らで結成された「応援団」は48に増えている。年々地域との連携を深めている同祭は、地域活性化はもとより、新たな文化と人材を世界に発信していく足がかりにも繋がっている。沖縄が持つその可能性についてレポートする。

沖縄から“ジャパン・コンテンツ”を国内外へ発信

 4月20〜23日の4日間で約33万人を動員した「島ぜんぶでおーきな祭 第9 回沖縄国際映画祭」。地元との連携は年々強まっており、団体・企業・学生らによる応援団は48に増え、さらに石垣島や宮古島ほか離島も会場に加わるなど過去最大規模で実施された。

 今回の開催でとくに注目すべき内容は、吉本興業が来年4月に開校するエンタメスクールに関わる記念シンポジウムだった。同社は14年から、沖縄から“ジャパン・コンテンツ”を国内外へ発信する継続的なプロジェクト「沖縄エンターテイメント・ビレッジ構想」を推進しており、スクール新設はその一環で、世界に通用する人材育成を目指すという。
  • 北中城のイオンモール沖縄ライカムには屋内外にステージが設けられ、屋外特設ステージではファッションイベントやお笑いライブなどが大勢の観客を楽しませた

    北中城のイオンモール沖縄ライカムには屋内外にステージが設けられ、屋外特設ステージではファッションイベントやお笑いライブなどが大勢の観客を楽しませた

  • 那覇市の国際通りで行われたレッドカーペットのラストは、実行委員長の大崎洋社長、城間幹子那覇市長、映画祭宣伝芸人の宮川たま子で締めくくった

    那覇市の国際通りで行われたレッドカーペットのラストは、実行委員長の大崎洋社長、城間幹子那覇市長、映画祭宣伝芸人の宮川たま子で締めくくった

 シンポジウムでは、「沖縄の未来をつなぐエンタテインメント産業と人材の育成について」をテーマに、映像やコミック、音響監督のキーパーソンや琉球大学教授ら、そうそうたる面々が世界進出を見据えた人材育成のポイントを解説。最後に同社から、1日体験ワークショップイベントを今年8月、全国主要5ヶ所で開催することが発表された。スクールは、漫画、CG、アニメ、歌やダンス、ライブ演出などエンタメ全般をカバーし、世界中から講師を招聘。さらに沖縄の地の利を生かして、アジア各国からも生徒を受け入れる方針だ。

 同祭は海外からも関心が寄せられており、今回はアジア圏を中心に14ヶ国・40媒体が取材に訪れた。世界を見据えた吉本興業と沖縄の挑戦が、来年の第10回目から本格始動する。
ロボットプログラミング出張特別授業 -Pepper社会貢献プログラム-
 自分で考えたギャグをPepperにプログラミングし、ステージに上がって観客の前で発表。よしもと芸人が審査をして一番おもしろいギャグを決定する。そんな特別授業がイオンモール沖縄ライカムにて行われた。沖縄県在住の小中学生らを対象にした募集はあっという間に定員になり、石垣島から参加した子どももいて、プログラミングの授業は熱を帯びていた。
 よしもとロボット研究所・梁弘一社長は「ギャグを考えるクリエイティビティと、プログラミングの論理的な思考を学ぶことができます。子どもたちはPepperと遊びながら、あっという間にプログラミングを習得していました。ギャグも次第に高度になっていき、芸人に提案する子もいました(笑)」。
「わたしが見た! 持続可能な開発目標(SDGs)」写真展
 国連で採択された2030年までの世界の新たな目標“SDGs”。それをテーマにしたフォトコンテストの受賞作品のほか、47都道府県住みます芸人や沖縄41市町村全力応援芸人らによる同テーマ作品を展示する写真展がイオンモール沖縄ライカムにて開催され、展示場は家族連れなどで賑わいを見せた。
 恩納村からショッピングに来ていた20歳の会社員・女性は「名護や国頭村など地元が写っていたので気になって見ていました。身近な写真からテーマを伝えてくれるのでわかりやすいです。アジアの国々の問題を知ることができて、とても勉強になりました」と熱心に見学していた。展示スタッフによると「アジアの写真を興味深そうに見学する小学生が多いです」という。

(文:編集部・小野ゆかり & 武井保之)/(コンフィデンス 5月8日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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