今という時代の寵児
過去に例がないほどの大幅改良を受けた「ポルシェ・カイエン」シリーズのなかから、プラグインハイブリッドのハイパフォーマンスモデル「カイエンS Eハイブリッド クーペ」「カイエン ターボEハイブリッド クーペ」に試乗。その走りを報告する。
押しも押されもしないブランドの基幹車種
2023年10月中旬、ポルシェAGは同年第1四半期から第3四半期(1〜9月)の世界販売台数が、前年同期比で10%増の24万2722台を記録と発表した。経済情勢が不安定な中国では前年比12%減少したが、欧州、北米などで2ケタの伸びを示し、バランスのとれた生産、販売体制を維持しているという。
この好調なポルシェのセールスをけん引するのが、SUVモデルだ。実際に2022年の総販売台数でも1位がカイエン、2位が「マカン」だった。そして2023年の第3四半期までは、マカンが6万8354台で1位、4月に新型が世界初公開されたカイエンは6万4457台で2位となっている。販売台数の約55%をこの2つのSUVモデルが占めるというわけだ。日本など地域によっては新型カイエンの納車がまだ始まっていない状況での販売台数であり、第4四半期にはさらに増えていくことは間違いないだろう。
このようにカイエンは、ポルシェの屋台骨といえる存在だ。新型はいわゆるマイナーチェンジであるものの「ポルシェ史上、最大級の広範な製品アップグレード」とうたうだけあって、変更点はエクステリアだけでなく、インテリア全体、インフォテインメントシステム、ライティングシステム、エンジン、モーター、シャシーと広範にわたる。...