オリコンニュース
ドローンショーが持つ“多様性”、イベントに欠かせない存在に…生き残りの決め手は「いかに社会に必要とされるか」
![]()
「第59回おたる潮まつり」「元気ハツラツ!大空大合唱」ドローンショー
目次
PROFILE 佐々木 孔明(ささき・こうめい)
1994年秋田県生まれ。関東学院大学 建築・環境学部在学中にドローンと共に世界一周。帰国後、世界最大手ドローンメーカー・DJI日本一号店のオープニングスタッフとして販売・講習・空撮を担当。2019年に株式会社レッドクリフを創業し、2021年から国内最大規模のドローンショーを企画・運営。2024年には世界を変える30歳未満「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024」に選出。
“空をメディア化”したドローンショー「エンタメと広告が違和感なく共存できるのも価値の1つ」
コカ・コーラ クリスマスドローンショー「空飛ぶクリスマストラック」
ドローンショーを企画・運営する(株)レッドクリフの代表取締役/CEO・佐々木孔明さんによると、今年初めてドローンショーを開催した花火大会も多く、「全国の主要花火大会のほぼすべてに導入されたのではないか」とその急激な普及の現状を語る。
「ドローンショーの需要が伸びているのは、空をメディア化した情報伝達ツールとして非常に優れているからです。中でも広告との相性はバツグンにいい。エンタメ性と広告性が違和感なく共存できているのも、ドローンショーの価値の1つだと言えます。例えば、広告というのは積極的に見たいものではなく、目障りだと感じる方も多いでしょう。ですがドローンショーであれば能動的に見てくれるきっかけを作れますし、多くの方がSNSに投稿してくれるため、2次拡散効果も高いんです」
「第59回おたる潮まつり」「元気ハツラツ!大空大合唱」ドローンショー
「このビジネスモデルにおいて、弊社は"空のメディア"を販売する立ち位置にあります。ドローンショーが定着した昨今、企業からはさらに斬新かつ最先端な演出が求められるようになりました。そうした高い要求に対して、いかにクオリティ高くアイデアに溢れたドローンショーを提案できるかはますます勝負どころになっています」
ドローンショーが担う多様性、どれだけ強調するのか“塩梅”を見極める
「立川まつり国営昭和記念公園花火大会」「シャウエッセン(R) 花火」発売記念ドローンショー
その1例は100万人以上が来場した「長岡まつり大花火大会」で、フィナーレ演出を務めた同社のドローンショーが“分散退場”の役割を担ったとして、SNSでは高く評価をする声が上がっている。
「長岡まつり大花火大会」ドローンショー
「長岡まつり大花火大会」ドローンショー
大阪・関西万博 東西ゲート案内ドローンショー
一方で広告プロモーションとしてのドローンショーは“バズる”ことも大きな目的の1つ。いかにSNS映えするか、さらに拡散したくなるための仕掛けや工夫にも余念がない。
たとえばこの夏に開催された「立川まつり 国営昭和記念公園花火×シャウエッセン花火」では、誰でも魅力的な動画や写真が撮れるように「花火がまわるよ シャッターチャンス」という文字を空に浮かび上がらせるなどした。
「立川まつり国営昭和記念公園花火大会」「シャウエッセン(R)花火」発売記念ドローンショー
夜空に映し出されるRED CLIFFのドローンショーQR(R)
オワコン化するか、定着するか…決め手は「社会に必要とされる」こと
大阪・関西万博 協会企画催事 「One World, One Planet.」ドローンショー
さらに昨年9月には中国のドローンメーカーと共同で、7998機のドローンによって初音ミクの楽曲『Intergalactic Bound』MVを夜空で再現。世界最大のスクリーンを夜空に映し出したこの挑戦は、ギネス世界記録にも認定されている。
Art by Tanaka Masaaki (C)CFM
もちろん国内でもまだドローンショーを目撃したことのない人も多いだけに、「さらに多くのイベントに進出したい」と意欲を燃やす。
大阪・関西万博 協会企画催事 「One World, One Planet.」ドローンショー
さらに現在のドローンは機能性に優れ、煙などを用いた昼のショー演出も可能になっているという。「ブルーインパルスならぬ“ドローンインパルス”の実現や、ドローンショー大会の開催などにも挑戦していきたい」と、未来への展望を力強く語った。