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梅雨の時期こそ注意したいニオイ対策、真夏よりヤバい“ニオイのバッドスパイラル”

他人に伝えにくいニオイ問題、女性が男性に注意を促すには?

 実際、このような効果を求める需要の差は、売上にも反映されている。前述の男性制汗剤市場の累計販売金額では、(2019年を100とした場合)2022年ではパウダースプレータイプが91%、ロールオンは100%、スティックタイプは121%に。コロナ禍後も、より高い効果を求めて直ヌリ剤型が伸長しているのがわかる。

 『男デオナチュレ』も直ヌリスティックタイプの制汗剤だが、これが発売されたのは2008年。その9年前には女性向けの『デオナチュレ』がすでに発売されており、ここに男女のニオイ意識高まりの時期の差、それを受け止める市場の変化も見て取れる。

 「『デオナチュレ』自体が“問題解決商品”のため、マス向けのCMはほとんど打たず、ネットなどの口コミで広がった商品でした。もとは女性向けながら男性ユーザーも多く、ならばより男性に適した商品を、と開発したのが『男デオナチュレ』です。『自分の汗やニオイが気になって積極的に異性と接することができなかったが、対策をすることで結婚できた』と、ユーザーさんから直筆のお手紙をいただいたこともあって。喜んでいただけていると思いますね」

 このように好調な『男デオナチュレ』ではあるが、「まだ認知度が低い、悩んでいる人に届いていない」と課題も残す。以前より男性の身だしなみ意識が高まったとはいえ、まだまだ自分のニオイに気づいていない人、気づいていてもどう対策していいかわからない人は多い。

 「無料サンプルを配布しようにも、男性はなかなか応募してくれなくて。ただ、私たちの調査では、『女性の90%が、身近な男性のニオイが気になったことがある』と回答していますし、『男性は身近な女性にレコメンドされた商品は使いやすい』という結果もあります。ニオイに悩む男性の手にも、届いてくれるといいのですが…」

 他人の体臭を直接的に指摘するのは難しいし、相手を傷つけてしまうこともある。ただ、身近な人のニオイがどうにも気になるのであれば、「サンプルをもらったから、試しに使ってみれば?」と渡すのは、もしかしたら有効な手段かもしれない。

 人間、生きていれば何かしらニオイを発するものだし、あまりに気にしすぎても精神衛生上よくない。ただ、自分のニオイが対人関係に悪い影響を与えてしまうのであれば、損をするのは自分。「俺は気にしない!」という人でも、相手が不快と思えばコミュニケーションはそこで終わる可能性すらあるのだ。人付き合いには、なにかしらの配慮が付きもの。外出や人と接することが増えた今こそ、あらためて自分を見つめ直す良い機会なのかもしれない。

(文:衣輪晋一)

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