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ゴミ屋敷に暮らす母子の動画に330万再生 清掃業YouTuberの想い「“ゴミ屋敷=だらしない”は想像力不足」
今でも忘れられない依頼者との出会い 自殺した息子の部屋を片付けられなかった母
「『捨てるのは悪いことじゃないし、捨てるというのは思い出まで処分するわけじゃない』とよく言っていますが、それでも思い出まで捨ててしまう気がすると感じる方は多いです」
そうはいっても「思い出の踏ん切りって難しいですよね」とも話す。どうしても忘れられない依頼があるからだ。
「彼女はシングルマザーで、一人息子をちゃんと育てなきゃいけないと思ってがむしゃらにずっと働いていたそうなんです。それゆえに、自殺するまで息子さんの気持ちに気づけなかった自分をとても責めていました。
団地を退去しないといけないということで、引っ越しの依頼だったのですが、『息子の物は一切触ることができない』と。息子さんの部屋は、何から何まですべて生前当時のままになっていました。見積もりをとっている間もずっと涙を流されていて。『じゃあ、今は踏ん切りがつかないでしょうから、一旦お母さんの荷物だけを持って行きましょう。この部屋は触らずにしときましょう』と言いました。その方は、未だにそこに家賃を払い続けたまま、別の家に住んでいます」
「みんな苦手って絶対あるはずなのに、片付けにだけ攻撃するのはおかしい」
片付けの依頼は月に120〜130件ほど。さまざまな依頼者と話していくなかで、見えてきたのは、些細なきっかけから片付けられなくなるケースが多いということ。「たとえば、近所のゴミ出しで『「分別がなってない」と注意されたことでゴミが出せなくなって溜め込んでしまうケースが1つあります」と話す。ゴミを誰かに覗かれていると思うと、怖くなり、ゴミ出し出来なくなったという人も多いのだという。
「僕らが片付けをはじめたときには、依頼者さんの悩みをここまでイメージできていませんでした。依頼者さんとお話していくうちに、彼らの背景がわかるようになってきた。でも、批判している人はそういう背景の部分とかをそこまで想像できていない、イメージ不足っていうのが圧倒的に多いと思いますね」
「ゴミ屋敷=汚い、だらしない」というイメージは必ずしもそうではないのだ。そのことについて、二見社長は、「運転ができない人や料理が苦手な人とかと何も変わらない」と話す。
「料理が苦手な人は出前を頼んだり、ご飯を食べに行ったりするように、片付けが苦手な人は清掃業者に頼むというだけです。各々みんな苦手って絶対あるはずなのに、片付けにだけ攻撃するのはおかしいんじゃないかなって思います」
だからこそ、配信を見て悩んでいる人がいたら「相談だけもいいから連絡をしてほしい」と話す。片付けられない自分を責めないでほしいとも。
そんな二見社長にこの仕事のやりがいについて聞くと、「片付けてお金をもらっている立場なのに感謝をされて喜んでもらえるって、めちゃくちゃ幸せな仕事だと思います」と笑顔で答えた。
「依頼者さんの多くは、声が暗かったりボソボソと喋ったりする方が多いんです。でも、片付けた後は、みんな表情も声もとても明るくなっている。まるでスッキリしたって感じで。それを見ると、こちらまで嬉しくなります。少しでも力になれてよかったって」
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