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【意識調査】もはや『イクメン』は時代錯誤? 「男性の育児参加だけが特別視」に女性の半数以上が疑問の声
男性は好印象、女性は嫌悪感? 『イクメン』という言葉に抱く印象に男女差
男女とも4割ほどの「どちらともいえない」を除くと、男性はポジティブなイメージを持っている人の方が多いが、女性はネガティブなイメージを持っている人の方が多いことが分かった。この傾向は、子どもの有無にかかわらず、同じような結果となっている。
逆に「あまり好ましくないと思う」「好ましくないと思う」と回答した男性の意見としては、「もう考え方が古く、使われるべきではない。使うことにより、まだ一般的ではないことがわかってしまいさみしい気もする」(50代男性/中学生)、「ハラスメントが厳しい昨今において、イクメンというハラスメントは許されるべきではない」(30代男性/なし)、「安易にイクメンを使っていると、言葉が軽くなるし、本物のイクメンに失礼である」(40代男性/小学生)というコメントが寄せられ、『イクメン』という言葉が、額面通り「誉め言葉」として受け取られなくなっている現状もあるようだ。
『イクメン』に男女格差感じる女性は男性の2倍 「免罪符じゃない」と厳しい意見も
また「ゴミを捨てて送り迎えしてイクメン、それは違います。この言葉は免罪符ではありません」(40代女性/中学生)、「男性が調子に乗りそうで怖い。何故そこまでおだてないと育児したいと思えないのか、自分の子ども育てて何がイクメンなんだろうと思います」(40代女性/小学生)などの厳しい意見も見られた。
ただし、約4割の女性が「育児は男女問わず行うもの、という考えが浸透してきた」とも回答しており、ポジティブな意見も多く挙がっている。
ポジティブな回答をした女性の意見として、「もっと自然に自発的に男性が育児をするようになってくれたらと思うが、まだまだそこには到達できない日本では、イクメンという言葉は必要かもしれません」(60代女性/学校卒業・就職・既婚等の子供)、「当たり前のことをやって、頑張ってくれていると褒めているような気もするが、何もしてくれないよりはよっぽど有難いので、この言葉が浸透して当たり前になればいいなと思う」(50代女性/高校生)と、『イクメン』を使うことには違和感があるが、使わざるを得ないといったような意見も見られた。
男性の育児は「当たり前」を浸透させるも、一人歩きした『イクメン』は今や男女差の象徴に
2011年からスタートした『イクメンオブザイヤー』も昨年で10回を数えるが、その初代受賞者のつるの剛士は、過去に自身のTwitterで「僕が以前からずっと懸念し続け、各所で訴え続けていた『イクメン』『育休』のワードだけの一人歩き現象。僕は別にイクメンになりたくて育児しているわけでも、育児休業を取得したわけでもありません」と投稿し、大きな反響を呼んだ。
つるのが過去に警鐘を鳴らしていたように、『イクメン』は言葉のみが一人歩きし、様々な意味合いを持つようになってしまった。男性の育児が当たり前となってきた今、これからは安易に『イクメン』を使うのではなく、令和の時代における“いいお父さん”とは何なのかを改めて考え直す必要があるのではないだろうか。
【調査概要】
調査時期:2022年1月26日(水)〜31日(月)
調査対象:回答者全体 1112名 (本調査対象:「イクメン」という言葉の認知者 1000名)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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調査時期:2022年1月26日(水)〜31日(月)
調査対象:回答者全体 1112名 (本調査対象:「イクメン」という言葉の認知者 1000名)
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