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太郎次郎、“反省ポーズ”も6代目 伝統芸存続の危機も、“近代猿まわし”で挑む新たなエンタメ「夢はラスベガス」

猿まわしは動物虐待? 動物エンタメにつきまとう愛護の視点「より深く考えなければならない」

 “猿まわし”の起源は古く、3000年以上前、エジプトの王からインド、中国に伝わり、日本には約千年前に仏教とともに入って来たと伝えられている。今もインドでは、路上でさるのダンスを見せたり、中国ではさるが曲芸を披露するなど、その文化は残っているが、村崎のように、漫才からコント、芝居と高度な芸にまで成長させているのは日本だけ。その理由を、村崎は「日本のさるは尻尾が短くて、短足で、立った姿勢がわりと日本人の体形に似ていたことから、擬人化しやすい動物だった」と説明する。

 その特徴を活かして、日本の“猿まわし”芸をストーリー性のあるショーとして発展させ、舞台芸術にまで昇華させた村崎。その功績は、文化庁芸術祭賞を動物芸で初めて受賞、アメリカ連邦議会から「日本伝統芸」の称号を授与されるなど称えられた。

 猿まわし師として、さると共にエンタテインメント性の高い芸を追求し、常に新しい話題を生み出し、道を切り開いてきて40年以上。そんな村崎だからこそ、新たな施設づくりでこだわっているのは「今までの動物園にないことをやる」だ。

「ただ動物を観るだけでなく、うちならではの発想を加えて、お笑いも含めた何かしらのエンタテインメントを混ぜ、ショーとして展開したいと考えています」

 そのために、今は、様々な動物について勉強中なのだという。

「それぞれがどういう動物かをきちんと把握していなければ、エンタメは考えられませんからね。例えば、カビパラは暖かいのが好きで、水が好きと知ったので、ならば、お客さんに温水シャワーをかけてもらうのはどうだろうとか、その動物について知れば、その動物が喜ぶことは何かがわかり、アイデアがどんどん湧いてきます。動物を観るだけでなく、触れ合いたいというお客さんも多いと思うので、そういう場もたくさん作りたいと考えています。都内と違って、日光なら、広大な敷地の中でそれができますからね」
 この発言からもわかるとおり、村崎が動物エンタメを考えるうえで大事にしているのは、常に動物の視点で、動物が喜ぶことをすることだ。昨今、動物を使ったアトラクションや動物を観光の道具に使うことが、動物虐待として海外を中心に激しい批判の対象になるケースが増えているが、村崎の芸の土台あるのは、動物の立場を尊重すること。村崎を支えるモンキーエンタープライズの笹井温隆氏は言う。

「動物エンタメというと、動物に対してちょっとまずいことをするのではないかとよく言われますが、村崎の場合はそれは一度もありません。というのも、村崎は、基本的に、自分が動物の世界に入るというやり方。おさるのルールで、常におさるの立場を尊重して考えているので、嫌がることは絶対しませんからね」

 村崎も、「例えば、おさるさんは集団の規律に背いた相手に対して噛みつくんです。なので、私もそのシステムに乗って、おさるさんに制裁を加えるときには噛みつきますし、彼らは私の行為を理解してくれています。でも、見る人によっては人間がおさるさんを噛むなんてけしからん、ということになりますよね。果たして、それを虐待と言うのか。これからの時代、動物福祉に関しては、より深く、しっかりと考えていかなければならないと思っています」と話す。

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