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King & Prince永瀬廉、多忙な1年を経て身に付いた安定感「もっと気楽でいい」

(C)2022「真夜中乙女戦争」製作委員会

 人気グループ・King & Princeの永瀬廉(22)。昨年はNHK朝ドラ『おかえりモネ』にて“りょーちん”こと及川亮役で注目を集め、この1月からは時代劇ドラマ『わげもん〜長崎通訳異聞〜』(NHK総合)でも主演を務める。21日より公開される主演映画『真夜中乙女戦争』では無気力な大学生“私”という難役にもチャレンジ。今作で得た経験、そして俳優としての存在感が増したこの1年を振り返り、多忙を経て今“掴みかけている”という仕事への向き合い方を語ってもらった。

池田エライザ&柄本佑の「場を支配する空気感」に感嘆

 今作は、平凡で退屈な日々を送る青年“私”が自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争”を描いた新鋭作家・Fの原作を実写化。“私”と引かれ合う“先輩”を池田エライザ、私を東京破壊計画というとんでもない企みに巻き込む謎のカリスマ“黒服”を柄本佑が演じている。

映画『真夜中乙女戦争』より(C)2022「真夜中乙女戦争」製作委員会

映画『真夜中乙女戦争』より(C)2022「真夜中乙女戦争」製作委員会

 まず「『真夜中乙女戦争』というタイトルを聞いて女の子がいっぱいでてくるのかと…(笑)」と話す姿は劇中の“私”の一見こじらせた表情からは想像できないほど茶目っ気たっぷり。「台本を読んでみたら想像していたものと違い、とてもダークな雰囲気を持っている作品。誰しもが共感できることがあるし、年齢を重ねて読んでも懐かしい気持ちになったり共感できる部分があると思います」とその魅力を語る。

 「僕も共感する部分が多くて、自分と周りを比べてしまう孤独感、こういう状況の閉塞感、いろんな“私”の感情に乗っていけるな、と思いました。ただ理解することには時間がかかりました。台本も何回か読んだのですが、なかなか1回では理解できなく、1回目はまず世界観を感じて、そこから考えていく。やはり、難しかったです」と苦戦したという。

 そんな“私”と深く関わっていくのが“黒服”と“先輩”。この二人とのシーンが劇中の多くを占めるが「“黒服”は自分が持ってないものを全部持っていて、自分の理想の最終形態、自由に生きて、好きなことをして、カリスマ性もあって、自分が言ってほしかった言葉、心のなかに求めていた言葉を言ってくる、心の中に土足で踏み込んでくる人。それを片手間くらいで普通にやり遂げる部分に惹かれていったのかなと思います。

 “先輩”は、大学生活で自分がなりたかったであろう人物像でありながらも自分に似ている部分も感じて、“私”のなかで“先輩”との心の距離が近くなっていく。気づいたら好きになるという意味での惹かれ方だと思います。面接のシーンではすでに一目ぼれしていたと思うのですが、それが何なのかわからず悶々としていたのでは」と読み解く。

 劇中ではそんな二人に出会ったことで生まれる衝動が無気力だった“私”を変えていく。「“先輩”と仲が深まっていくなかで“黒服”が自分のやりたかったことを成し遂げていき、“先輩”と“黒服”どちらをとるか。内にあるものを、ほぐしてくれたのは“先輩”、解放してくれたのは“黒服”という違いがあるのかもしれません」と自分なりの解釈で“私”を表現した。

 池田と柄本との共演でも刺激を受けた。「『死ぬほど暇ですが僕の内側は死ぬほど忙しいです』というセリフがあるのですが、どう言おうか悩んでたんです。今後言うこともないような言い回しは“私”らしい。『どうしようか』と考えながらも本番を迎えて。それまで、“先輩”と二人で芝居していたこともあり、自分のなかでそのセリフがナチュラルに出てきました。普通に“先輩”という魅力的な人物に僕の内側からも惹かれるものがあったのかなと。どう言おうかという意識ではなく、“私”と“先輩”として成り立っていた部分があったという意味で印象に残っています」と振り返る。

映画『真夜中乙女戦争』に出演する柄本佑(C)2022「真夜中乙女戦争」製作委員会

映画『真夜中乙女戦争』に出演する柄本佑(C)2022「真夜中乙女戦争」製作委員会

 「柄本さんとは『どうして僕の居場所がわかったんだ』と歩きながら聞くシーンで“黒服”が『人間は人生において必要なタイミングで必要な人物に会えるんだ』と僕の顔をみるんです。その動きが“黒服”らしくて、おおげさに覗き込んでくるのが印象に残りました。それを柄本さんに伝えたら、柄本さんも印象に残っていたみたいで。“黒服”は『このタイミングでこういうことするのか』ということが多くて、僕に置き換えたら、そういった演技・動きが出てくるのかな、と考えてしまいました。自分が“黒服”だったら柄本さんのようなカリスマのようなオーラは出るのか…改めて柄本さんも池田さんも、お二人の場を支配する空気感を感じてすごいな、とお芝居をしていました」と感嘆していた。

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