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「玄関に並ぶのは…傘じゃなくて刀!?」勧誘対策にも? コスプレイヤーの“攻撃力高すぎな玄関”に管理会社の反応は…
ズラリと並んだ刀剣が勧誘対策に? 傘立てに入れたのは、“ちょうどよかったから”
れお もともとは写真右下に映っている傘立てに、ちょうどいいなと思って2本だけ、傘と一緒に差していたんです。『刀剣乱舞』のコスプレをするたびに増える模造刀を、そのまま同じ場所に収納するようになりました。「フォロワーさん、見て見てー!」くらいの軽い気持ちで投稿したのに、反響をいただいて驚いています!
――こちらのツイートに対して、さまざまなコメントが寄せられていましたが、そのなかでも印象的だったものはありますか?
れお ふたつありました。まずひとつは、「勧誘『神を信じ…いいお天気ですね!』」というコメント。こんなに刀があれば神を信じなくても…となりそうですし、なにより『刀剣乱舞』のキャラ自体が刀の付喪神なので(笑)。
――なるほど(笑)。もうひとつは?
れお 「将来娘が家に彼氏を連れてきたらこれを使って三枚におろすのか…」というコメントです。全国の娘を溺愛するお父様方には、模造刀で娘の彼氏を三枚におろす練習をしていただきたいです(笑)。
――ご自身では見慣れた風景かと思いますが、こちらの扉をご覧になられて、おもしろくなったりすることはありますか?
れお 友だちが来て新鮮な反応をされたときとか、管理会社の方が点検に来られて「傘ですか?」と聞かれたときは、ふとおもしろくなります。
――模造刀は、ご自身で制作されているのですか?
れお 基本的には購入したものを使っていますが、装飾が特徴的な刀の場合は、それらを塗装したり、柄や帯紐を変えたりしています。小道具や防具については、ほとんど自作で用意していますね。こだわり出すとどんどん予算が跳ね上がっていくので、毎回「いかに100均のものだけで作り上げるか」という点を意識して、制作に取り組んでいます。
コスプレを自由に楽しむためにひとり暮らしを決意「表向きは転職が理由になっています(笑)」
れお できるかぎり、人目につくところには置きたくないので、衣装類はベッドの下とキャリーケースのなかに収めるようにしています。防具類は手製のものが多く、無理に押し込むと壊れてしまうので、どうしてもスペースを取ってしまいますね。困っていますが、こればっかりはどうしようもないので、クローゼットに入れるなり、布をかぶせるなりして見えないように工夫しています。とはいえ、模造刀収納ほどのアイディアは、今のところ浮かんでいないです。
――コスプレに取り組むようになったことで、それまでの生活から大きく変化したことはありますか?
れお いちばん大きな変化は地元を離れたことですね。実家にいたころからコスプレはしていたのですが、親が厳しくて、なかなか思うように活動ができなかったので、思い切って上京して一人暮らしを始めました。転職を機に…と表向きは言っていますが、本当は“自由にコスプレをしたい!”という気持ちの方が大きかったです(笑)。
――コスプレ活動が生活の中心になっているわけですね。ほかにも、コスプレが普段の生活にも影響しているな…と思うことはありますか?
れお “何でも自分で作れるようになった”という点ですね。小道具もそうですし、ウィッグや衣装なども、なければ作ればいいんじゃない? くらいの軽い気持ちで制作にあたっています。それと、普通に生活しているだけでは出会えない人たちと出会えることも大きいですね。さまざまな職種、年齢の方と出会い、多様な価値観・思いを共有し、考え、創造することは、コスプレをしていなければ経験できなかったことなので、「コスプレをしていて良かったな」と心から実感しています。
――コスプレが大きな財産になっているんですね。とても楽しみながら活動されていると思いますが、今後の目標がありましたら教えてください。
れお 今でも“踊ってみた”の動画撮影や、体を使った撮影などはしているんですけど、これからはより本格的なコスプレパフォーマンスや、殺陣などにも挑戦してみたいですね。あと、最近は撮影することも好きなので、来年からはカメラマンとしての活動も少し増やしていきたいと思っています。
取材・文=ソムタム田井
れおさんTwitter:@reo09reo