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息子のため“サイボーグ化”した車いすの父の決意「家族3人で手をつないで歩きたい」

人生を応援してくれた「できっこないをやらなくちゃ」 障がいがあるからこそ息子に教えたい“チャレンジ精神”

――最初に息子さんを抱っこしたまま車椅子から立ち上がることが出来たときは、どのような心境でしたか。

寺田ユースケ大事な息子を落っことしてしまったらどうしようという不安を解消するために、10キロのお米で毎日練習した結果、自信を持って抱っこできた実感がありました。ただ、抱っこした瞬間に息子が僕の汗で機嫌が悪かったことのほうが印象に残っていて、感動というよりは申し訳ない気持ちになったのを覚えています(笑)。あとで動画を見返した時は、息子を抱いたままピンと綺麗な姿勢で立てていたことに感動しましたし、凄く嬉しかったです。

――将来、父親として息子さんにどんな姿を見せていきたいですか。

寺田ユースケ僕はサンボマスターさんの『できっこないをやらなくちゃ』が大好きなのですが、この曲に人生を応援してもらえてる気がします。例えば、イギリスに留学した時は周りから「一人で1年も外国に行くなんて無理だよ」と言われましたがやり遂げることができて、お笑い芸人や車椅子ホスト、ヒッチハイクなど「お前には無理だ」と言われたことに挑戦してきました。大変だったことも楽しかったことも全て良い経験になったので、これからも“自分にはできっこない”と決めつけずにどんどん挑戦して、それをしっかりクリアしていく姿を息子に見せていけたらなと思います。できっこないことなんてないよと息子に教えていきたいですね。

――これから叶えたい夢や、挑戦してみたいことを教えて頂けますか。

寺田ユースケ一番の夢は、妻と息子と手を繋いで歩くことです。夕陽を背に3人で家まで帰るとか憧れますね。あと、息子を肩車して歩いてみたいのですが、妻が「絶対にやめて」と言っているので難しいかもしれません(笑)。普通のパパだったらできて当たり前のことを少しでも沢山できるようになったらいいなと。本当は息子よりも先に綺麗に歩けるようになりたかったんですけどね、もう先を越されてしまいました(笑)。それともうひとつ寺田家の大きな夢ができて、僕のような方が集まって頑張れる場所を妻が作ろうとしているんです。もしそれが叶ったら、いつかコロナが落ち着いて、大勢の人が集まれるような場所にしたいですね。

(取材・文/奥村百恵)

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