ORICON NEWS
コロナ禍のいま放送することに意味がある、上野樹里「生きることの尊さを伝えたい」
描かれる朝顔の“それから”、コロナ禍のいまこそ伝えたいこと
――第2シーズンを迎えた気持ちを教えてください。
上野樹里 まさか第2シーズンがあるとは思ってなかったので、その驚きと、「この先のストーリーはどうなるんだろう?」という疑問の両方で、「わ〜!!」っていう状態です(笑)。プロデューサーの金城(彩香)さんからも「描きたいことがある」と聞き、私も納得してぜひやりたいと思いました。
――どんなことが描かれていくのでしょう?
上野樹里 第1シーズンでは、東日本大震災で母を亡くした朝顔が、法医学者になり、結婚もして母にもなり、成長して悲しみを乗り越えていくという内容でした。第2シーズンでは、そんな朝顔の“それから”が描かれます。
――視聴者に対して、なにか伝えたいことはありますか?
上野樹里 今はコロナの影響で、皆さんもちょっと気分が落ち込んでいるかもしれません。このドラマを通して、生きることの尊さ、大切さが伝えられたらいいなと思っています。
「誰かの生きるエネルギーにつながる作品になれば」
上野樹里 この時期に『朝顔』を放送するというは、それ自体がなにか意味があるのかもしれない。そう思って演じています。例えば、自粛中にストレス発散がうまくできなくて夫婦仲が悪くなられた方、自分と向き合わざるを得なくなって、自分の嫌なところが見えてきた方もいらっしゃるかもしれません。でも逆に、向き合うことで気持ちがクリーンになっていくこともあるんじゃないかな、と思うんです。
――しっかり向き合えば、つらいことばかりじゃないと気づく。
上野樹里 「こんな今だからこそ、自分はなにができるだろう?」と追究できる気もするんですよね。
――落ち込んでばかりもいられませんからね。
上野樹里 たとえ落ち込んだとしても、着ている服や持ち物、家だって水だって、誰かが作って管理してくれるからこそ、今ここにあるわけじゃないですか。そんな“当たり前”に気づいて「はっ!」とする瞬間があるかもしれない。朝顔もそうですけど、いろんなことに向き合って“会話”すること。朝顔を通して、このドラマが誰かの生きるエネルギーにつながる作品になったらうれしく思います。