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「エリートではない」伊藤健太郎、無名時代とブレイク後…周りの変化に感じた“怖さ”と“決意”
役者デビューから6年、ブレイクを果たしても「エリートでもなんでもない」
伊藤は「今泉みたいなタイプ好きなんですよね」と笑顔を見せると、「僕はエリートでもなんでもないですし、結構お気楽な性格なのですぐ忘れてしまいますが、それでも伊藤健太郎として23年間生きてきたなかで感じた悔しさや悲しさはありました。今泉と同じように、“挫折はエンジンになる”という気持ちはわかります」と、共感できるポイントが多かったという。
King & Princeの永瀬廉演じる主人公・小野田坂道は“役割”を与えられたことが、自身を突き動かすガソリンとなった。伊藤にとってのガソリンを問うと、「僕はおいしいご飯を食べているときです」と満面の笑みで答える。一生懸命仕事をして、身も心も疲れたときに食べる食事は、伊藤に生きる活力をもたらす。
最初に「好きなものを自分の力で食べられるようになった」と感じたのは、19〜20歳のとき。「『超稼いだぜー』ってことでは全然ないのですが、自分で稼いだお金で好物のビーフジャーキーを箱で大人買いしたんです。そのとき、誰の許可もとらずに自分の食べたいものを買える幸せを痛感しました。すげーな俺って(笑)。そこからもっと頑張ろうと思って、住んでいる部屋も、自分の稼ぎでは少し厳しいなと思える家賃の部屋に決めたんです」。
朝ドラの影響力は絶大、無名時代からの変化で感じた「なにがあっても変わらない」思い
知名度が上がっても、なにも変わらない――。そこには、伊藤がこれまでの芸能活動で感じてきたことが大きく影響しているようだ。「ありがたいことに、作品に出演させていただく機会が増えて、声をかけていただく機会も増えました。取り巻く環境も、少し変わったなと感じることがあります」と話し出した伊藤。実はモデルから俳優業に進む際、様々なテレビ局やメディアなどに挨拶回りをする日々が続いた時期があったが、当時無名だった伊藤は、思うようにはいかなかったという。
いまや伊藤を知らない業界人はいないというほど活躍し、どこへ行っても笑顔で迎えられるようになった。だが伊藤は、そうした“変化”に怖さも感じたという。だからこそ、「自分はなにがあっても変わらないでいようと思ったんです」と心持ちを明かす。