イ・ホンギ SPECIAL INTERVIEW 僕の人生のなかで意味のあることになる
知らない世界だから感情的に難しかった
【ホンギ】 この作品に出ることが、僕の人生のなかで意味のあることになると思ったからです。実際にこの映画に出演して、自分の家族のことを振り返ったりしたし、側にいる人たちを守っていかないとと思いました。
――共演者の方は事前にホスピスに行って役作りの準備をしたそうですが、ホンギさんはいけなかったとか。
【ホンギ】 監督から、僕は役柄的にホスピスを初めて訪れた新鮮味を出す必要があるので、行かないでほしいって言われたんです。ただ、やっぱり事前にホスピスに行っていないことでちょっとやりにくかった部分もありました。でも、ほかの俳優さんがホスピスでの経験を演技で表現してくれたので、それを見て自分も感覚をつかむことができました。あと、ホスピスで実際に働いているシスターの方が撮影現場にいてくれたので、いろんな話を聞けたことも演技に役立ちました。
――監督とはどんなやりとりをしていましたか?
【ホンギ】 毎日いろんな話をしながら作っていきました。ホスピスっていう舞台って自分は本当に知らない世界だから、感情的に難しかったんです。だから、監督とたくさん話しながらやっていました。
――映画の撮影中は、どんな思い出がありますか?
【ホンギ】 思い出はたくさんありますけど、ほんと楽しかったですよ。みんなで今日のご飯のおかずを当てるゲームをやったり、アンナ役のペク・ジニさんは同じ年だから、冗談ばっかり言ってて。ときには、ジニさんが監督に「ホンギくんがふざけてばかりで演技に集中できないんですけどー」っていうんですけど、実はジニさんのほうがふざけて僕を笑わせていたってこともありました。それから、共演者の方たちは先輩ばかりなんですけど、イム・ウォニさんは集中力がすばらしかったです。現場でも静かに待っているタイプの方でした。
――イム・ウォニさんは演技のときはコミカルな感じなのに……。
【ホンギ】 実際はかなり違うんですよ、いつも真剣で。でもたまにすっごいおもしろいときもあります。逆にマ・ドンソクさんは、いつも一緒になってふざけていました。でも、おふたりとも「ホンギが主役なんだから、ホンギが楽な気持ちで演技しないとほかの人も楽になれないんだよ。だから、本当に楽にして」って言ってくれました。
(撮り下ろし写真:鈴木一なり)
インタビューを受けるのも大事な仕事なんだけど…
【ホンギ】 アメリカやイギリスですね。音楽も勉強したいし、英語も勉強したい。日本には留学していたことがありますから。当時は代々木公園の近くに住んでいて、昼間は練習ばっかりであんまり出歩けなかったけど、夜中にメンバーとこっそり自転車に乗って出かけていました。
――ホンギさんはこれまで自分に近い役が多かったですけど、今後はどんな役をやってみたいですか?
【ホンギ】 これまでにそういう役が続いたのは偶然ですね。自分の今の状況と正反対の役がやりたいです。悪魔の役とか!フフフ。
――イメージしているのはどんな感じのキャラクターですか?
【ホンギ】 『デスノート』とかに出てくる悪役をやってみたいです。主役じゃなくても、ぜんぜん大丈夫です。今回も主役だけど、先輩の俳優さんたちと一緒に作っていく感じでした。役や脚本がよければ、主役か脇役かっていうことにはこだわりません。
――この映画は、ほぼ日韓で同時期に公開ですが、もう周りの方は観られましたか?
【ホンギ】 両親は観てくれたんですけど泣いてしまい、温かい映画だねっていってくれました。
――ホンギさんが演じたチュンイはわがままでトラブルを起こしてしまいます。こういうところは、芸能界にいるホンギさんも実感するところはありますか?
【ホンギ】 ありますね。夜に食事や飲みに出かけると、やっぱり失礼な感じで声をかけられることもあります。そういうときは、一緒にいる友人が守ってくれるし、自分も気にしないことにしています。でも、チュンイのわがままで自由人で音楽をやっているところは、自分にも似ているなって思います。違うところは、ホスピスに入ることでチュンイは成長しますけど、僕はまだまだかな(笑)。あと、アイドルの苦悩みたいなことでいうと、歌うことと演技することはすごく楽しいんだけど、ほかの仕事は大変だなと思うこともあります。作品のインタビューを受けるのも大事な仕事なんだけど、やっぱり同じことを話さないといけなかったりするし……。
――耳がいたいです。今日の話もそうですよね?
【ホンギ】 確かに、あんまり新しい話はなかったかも(笑)。それは冗談ですけど、今のは新しい話ですよ。
――これもたくさん聞かれているとは思いますけど、これからツアーに入りますよね。ツアーに入るときのジンクスとかはありますか?
【ホンギ】 ジンクスはないですけど、歌う前の日はお酒は飲まないです。喉が弱いんで。あと、ごはんを食べないと力が出ないので、ごはんはライブのきっちり1時間半前に食べます。
――ごはんに合う好きなおかずってありますか?
【ホンギ】 ありますねー。最近は一蘭のラーメンにごはんを入れて食べるのが好きです。ほんとめっちゃ好きですねー! あとはもちろん韓国料理も好きだし、親子丼とかひつまぶしとか。ひつまぶしは男にとっていい食べ物ですよ(笑)。1杯目は普通に食べて、だいたい2杯目で食べきっちゃうんですけど、2杯目は出汁をかけて。ネギや海苔はちょっとだけでいいです。
――ちなみに一蘭では、どんなチョイスをしますか?
【ホンギ】 麺の固さやスープの濃さは全部普通なんですけど、辛さは3倍にします。前は5倍にしていたんですけど、それだと太るから。それからチャーシューと玉子は必ず入れて。メンバーのスンヒョンくんは2個も玉子を食べますが僕は1個です。黄身を混ぜて食べるとすっごく美味しいです。
――この質問で最後になってしまったんですが、この食事の質問は初めてでしたか?
【ホンギ】 さすがにこんな話はしたことなかったです(笑)。
(文:西森路代/撮り下ろし写真:小林修士[kind inc])
映画情報
フェニックス〜約束の歌〜
トップアイドルとして日々を気ままに過ごすチュンイ(イ・ホンギ)は、些細なことで暴力事件をおこし、社会奉仕活動として末期癌患者のホスピスに行かされる。
そこで出会ったのは一癖も二癖もある人間ばかり。社会奉仕にもおざなりなチュンイの監視役で口うるさいアンナ(ペク・ジニ)、腕の刺青をちらつかせては煙草をねだるムソン(マ・ドンソク)、病院を抜け出して酒場に行くボンシク(イム・ウォニ)に、なんでもかんでも激写する女の子ハウン(チョン・ミンソ)。
病人とは思えないその振る舞いにあきれるチュンイだが、奉仕活動を早く終わらせるため彼らのバンド“フェニックス”の面倒をみることに。腕前は素人なのに文句の多いメンバーにチュンイは苛立つが、彼らの本当の思いを知った時、チュンイの中で何かが変わっていく。
監督:ナム・テクス
出演者:イ・ホンギ(FTISLAND) マ・ドンソク イム・ウォニ ペク・ジニ
【映画予告編】 【OFFICIAL SITE】
2013年6月7日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国公開
(C)KJ-net
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