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宮迫とのコラボから見るYouTuberヒカルの立ち位置、 炎上イメージがいつのまにか“火消人”に
自粛ムードもなんのその「独自の世界観で夢を見させてくれる」強みがある
今やキレキレトークを取り戻した宮迫を相手に、40分の対談動画でしゃべりまくるヒカルの姿は圧巻でさえあり、レスポンス能力も高い。反面、決して圧倒するだけではなく、しっかりと宮迫の持ち味を引き出しているところを見ると、芸能人にとってヒカルは最良のコラボ相手かもしれず、お互いにウインウイン関係にあるといえるようだ。
そんなヒカルだが、宮迫とのコラボ動画と同時進行で、先月は「1カ月3000万円生活」企画を敢行し、ハワイに到着した瞬間に帰国したり、ボートレースで2000万も賭けるなどハチャメチャぶりを披露。自称“金持ちYouTuber”の通り、レペゼン地球、てんちむ、エミリン、ヘラヘラ三銃士など若手の勢いあるYouTuberとも積極的にコラボし、気持ちがいいほどにお金をつかう動画が連日放送される1ヵ月だった。この様子は様々なネットニュースで取り上げられ、当然のように賛否両論が巻き起こったが、“賛”のほうでは“大御所”の声もあったのだ。
芸術家の村上隆は自身のTwitterで、「ヒカル、ラファエル、レペゼン、ヘラヘラ、てんちむ、えみりん…とYouTube見まくってとまらない。とくに2月のヒカルの番組は『水曜どうでしょう』にはじめてハマった時のような、一緒に彼の人生と旅する感覚で感動している。出来の良いNetflixを凌駕する凄みがある。新型コロナの自粛ムードのど真ん中で、そういう沈滞ネガティブなムード的な映像、言及、説明、一切なく、通常な健康モードの世の中の動きを切り取る形で展開しており、徹底した独自の世界観をキープ。現実なのにファンタジックで本当にすばらしい」と大絶賛。今や、18時ごろから凄まじい頻度で投稿されていく“ヒカル一派”の動画を順々に見ていくことが、現在のYouTubeを楽しむ流行のスタイルともなっているようなのだ。
宮迫をはじめ、多くの芸人とコラボをしても引けを取らないどころか、芸人以上にも輝いて見せるYouTuberヒカル。純正のYouTuberとしてのプライドを守り、その実力を見せつけながらも、同時にコラボ相手の芸人も輝かせる懐の深さを持つ。今後さらなる進化を遂げるだろう「芸能人×YouTuber」業界では、ヒカルは間違いなく希望の光となるだろし、ひょっとしたら今後の日本のエンタメ界のキーマンとなるのかもしれない。