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令和の飛躍タレントの共通項は“自己肯定感”? 背景に毒舌キャラ衰退か
昭和のスターは“自我の塊”、ネットパトロールが変えた「破天荒」のカタチ
では今、「破天荒」が芸能界にいるだろうか。平成ノブシコブシ・吉村崇や千鳥・大悟なども破天荒をウリにはしているものの、「破天荒に振る舞うわりにヘタレ」「実は真面目」という部分が面白がられており、結局は常にコンプライアンスに引っかからない程度の“悪ふざけ”に留めている、節度ありまくり芸人なわけだ。実際、節度を超えたベッキーや木下優樹菜はSNSを世間にさらされ、すぐさま仕事を失うこととなった。
結果、アイドルにしても身近で“会いに行ける”AKB48が一世を風靡し、ジャニーズもスター性というよりは“安心感”のある嵐が人気を博し、芸人にしても“好感度”重視なサンドウィッチマン、アナウンサーにしても才色兼備というよりは“親近感”たっぷりの水卜麻美が愛される時代となった。もはやタレントは憧れの存在として崇められるのではなく、視聴者と“等身大”に接する存在となったのである。