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最後だから徹底的に楽しむ『スター・ウォーズ』

最後の「スター・ウォーズ」ワールドプレミア/2019.12.16@LA

 映画公開を目前に控えた12月16日(日本時間12月17日)、ロサンゼルスのハリウッドでワールドプレミアが開催された。主人公レイ役のデイジー・リドリー、フィン役のジョン・ボイエガ、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザック、カイロ・レン役のアダム・ドライバーら新世代のキャスト陣に加え、「スター・ウォーズ」シリーズを象徴するレジェンド、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル、『フォースの覚醒』(2015年)で息子カイロ・レン(=ベン・ソロ)の刃に倒れたハン・ソロを演じたハリソン・フォード、シリーズ全9作の音楽を手がけたジョン・ウイリアムズらレジェンドたちが集まり、「スター・ウォーズ」という伝説の結末がついに明らかになる歴史的なイベントは大盛況だった。

デイジー・リドリー

 これから、世界中に映画が公開されるのよね、というワクワク感がすごいの。ちょっと前から周りの人たちが「終わってしまうのはどんな感じ」「終わってしまうのよね」って私に言ってくるようになって。それが頭の中から“終わり”が離れなくなってしまって、私は悲しくて酷いくらい感情的に「うえええーーん」という感じで泣いてしまったの。人々にはこの作品を観てもらいたいけれど、終わってしまうというのは…とても不思議な感じがします。

 レイというキャラクターを演じていて、(ライトサイドor ダークサイド)どちらのサイドに着くとしても、その一部になりたいと思わせてくれるし、もし観客とし観てもその物語の一部になって楽しめる。「スター・ウォーズ」は誰が観ても楽しめる普遍的なストーリーがあると思うの。

マーク・ハミル

 「スター・ウォーズ」はいつまでも私を驚かせ続けてくれます。シリーズ全ての映画の本質はどこまでも続くもので止まることはない。なによりファンが最高です。 どんなに感謝してもしきれるものじゃありません。 彼らは単なるファンじゃなく、もっと家族というものに近い存在なんだ。ファンの方々がいなければ、いま私たちはここにはいないでしょうね。(そんなファンへこれから)「さよなら」を言うって…(泣きまねで会場の笑いを誘う) 。

 「スター・ウォーズ」の映画には希望がある。これらの映画が語っているのは、自分に嘘をつかず、自分を信じて、自分だけのためでなく、自分の周りの人々のために行動をすれば勝利を手に入れることができるということ。これはおとぎ話なんです。ただその舞台が宇宙だったんだ。

アンソニー・ダニエルズ

 銀河で一番大きなパーティーに参加するなんて、とても素敵なことです。誰もがどんなふうに物語が終わるのか興味津々。物語は完結に向かいます。物語で「やった、それってよかった!」と思える瞬間を持たないといけない。そうすれば、また初めに戻って、もう一度見られるでしょ。

 撮影セットの最終日はもちろん少し悲しいと感じました。すばらしいクルーも、すばらしいキャストも、すばらしい監督も、すばらしい脚本家も後にして去らなければいけなかった。すばらしいC-3PO もね。

 ジョージ・ルーカスの行ったすばらしいことのひとつは、この「スター・ウォーズ」をみんなの「砂場」のようなものにしたこと。人々もそれを受け入れて、三世代にもわたって、この「砂場」で遊び、物語を作り、衣装を作り出し、ダークサイドだろうがライトサイドだろうが喜びを共有してきたことです。映画には、みんなのための何かが、誰かがいつもそこにあるのです。

アダム・ドライバー

 「スター・ウォーズ」がこんなに長い間、愛されてきたのはキャラクターがあるからなんだと思います。彼らを囲む、壮大な背景、それはデザイン的にもとても美しいものですし、物語の本質的なものも普遍的なテーマを扱っています。小さな町に閉じ込められていると感じていたルーク・スカイウォーカーには何か大きな事に巻き込まれる運命が待っていて、その小さな町から抜け出し、そこに立ち向かう必要があった。そして物語は、彼の家族について語り、その家族からは誰も逃れられず、物語はその全てと家族との関わりを描くのです。逃れられないと感じられる運命、そして変えてしまいたいと思う宿命、そしてそこにある大きなテーマ、それらすべてがこの物語を時代とともにある存在にしていると思います。

J.J.エイブラムス監督

 ついにここまで来て、とても楽しい気分になっています。観客が早く映画を見てくれることが待ちきれませんね。すべてをまとめ上げなくてはいけないと、これまでにない難しい注文でしたが、その上であの伝説のビリー・ディー・ウィリアムズを含むすばらしいキャストとも仕事ができ、とても楽しいチャレンジでしたよ。
▼来場したキャスト・スタッフ陣
マーク・ハミル、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ナオミ・アッキー、アンソニー・ダニエルズ、イアン・マクダーミド、ケリー・ラッセル、ヨーナス・スオタモ、ビリー・ディー・ウィリアムズ、J.J.エイブラムス(監督・脚本)、キャスリーン・ケネディ(製作)、クリス・テリオ(脚本)、ジョン・ウィリアムズ(音楽) など

▼来場した著名人
ハリソン・フォード、スティーブン・スピルバーグ、ジョン・ファヴロー、スパイク・リー、ジョン・ワッツ、ケヴィン・ファイギ など

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