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3ヶ月でフォロワーが5倍増 ママ発信の“手作りおもちゃ”が人気「100均は素材の宝庫」
100均が創作の刺激に “息子が楽しく遊べるもの”がおもちゃの基準
【むーさん】Twitterのアカウントを作ったのが去年の9月末、初めておもちゃを紹介したのは10月です。トップバッターは青い手袋でつくった『ゾウだゾウ』でした。ドキドキしながらつぶやいたらたくさん反応をいただけてとても嬉しかったです。
――おもちゃ作りを始めたきっかけは?
【むーさん】もともと手芸や工作が好きで、子どもも好きなので、手作りのおもちゃにはすごく興味がありました。子どもが生まれたら一緒に楽しめるおもちゃを作りたいと思っていたので、むすこが3〜4ヶ月の頃から時間を見つけては何かしら作っていましたね。
【むーさん】「こんなことができるようになったから、こんなおもちゃはどうかな?」とか「今これに興味があるから、こんなものを作ってみよう!」など、むすこを観察しておもちゃを作ることが多いです。ひとつひとつの行動を見ているととってもおもしろいし、成長の中に遊びのヒントがたくさん散りばめられていて楽しいです。
――息子さんの成長ともリンクしているんですね。
【むーさん】そうですね。あとは、「こんなものがあったらおもしろいな」というフワッとしたイメージから形にすることもありますし、100均も素材の宝庫なので創作の刺激になります。いつも、何を作ろうかとわくわくニヤニヤしながら買い物しています。
――おもちゃを作るうえで、心がけていることはありますか?
【むーさん】最初は特になかったです。あえていうなら、私が作りたいと思ったもの、息子が楽しんで遊んでくれそうなもの、というのが作る基準でした。でもTwitterでおもちゃを紹介し始めてからは「簡単・かわいい・楽しいおもちゃ」を意識して作っています。
【むーさん】成長に合わせて作っているので、時期によってお気に?りも変わっています。まだハイハイできない頃は『キャンディ太郎』、ハイハイし始めてからは『バーバー棒』、おすわりをし始めた頃は『ノッポッポさん』などですね。
――長い期間遊んでいるおもちゃもありますか?
【むーさん】6ヶ月頃からずっと遊んでくれているのは、寝室用のおもちゃとしてつくった光るおもちゃ『ピカピカさん』ですね。そして今年5月に作ってからずっとブームなのは、『雨の日おばけ』です。雨の日の室内遊び用に作りましたが、雨の日以外も自分で引っ張り出してくる気に入りようです。
――「むすこウケ」や「作りやすさ」を☆の数で5段階評価されているのもユニークです。
【むーさん】作ったけど反応がイマイチなものもあるので(笑)、みなさんに見てもらうときにひとつの参考になればと「むすこウケ」の評価をつけることにしました。「作りやすさ」も目安のひとつとしてつけていたんですが、簡単なものを紹介しようと意識し始めてからはつけなくなりました。
フォロワーが5倍に! 実際に「作ってみました」の投稿がうれしい
【むーさん】子育て中のお母さんやお父さんからのコメントが多いです。フォローいただいている方も、子育てをしている方が圧倒的に多いですね。
――実際にどんなコメントが寄せられていますか?
【むーさん】みなさん「作ってみました」と写真やお?さんの反応などをツイートしてくださるので本当に嬉しく思っています。特に、「こんな風にアレンジしてみました」とその方なりの工夫を施してくださっているのを見るとすごく嬉しいですし、新しいおもちゃを作る際の刺激にもなっています。
――SNSに投稿を始めて、気持ちの変化はありましたか?
【むーさん】みなさんからの意見を通して、「わたしのおもちゃってそういうニーズがあるんだ」と気づくことができました。子育て中のお母さん、お父さんはとても忙しいので、これからも“これなら作れそう”と思ってもらえる簡単さと“作ったら楽しそうだなぁ”とワクワクしてもらえるようなものを紹介できたらいいなと思っています。もちろん、わたしが楽しんで作ることとむすこを喜ばせたいという気持ちは大前提です!
【むーさん】おもちゃのストックがたまるにつれてフォロワーさんが増えて、3月の1000フォロワーから、7 月中旬には6200フォロワーになりました。反応をいただけることがおもちゃを作るモチベーションにもなっていますし、手作りおもちゃを通してたくさんの方と繋がることができて、とても嬉しく思っています。
――「まだまだ理想にはほど遠い」というツイートもされていましたが、田中さんにとって育児を楽しくするための「理想の形」とは?
【むーさん】おもちゃをSNSで紹介しはじめる前から“その先の理想”みたいなものが頭のなかにぼんやりとありました。これからは手作りおもちゃにとどまらず、日々の工作レシピの発信や親子で楽しめるワークショップ、本業のデザインを生かした活動など…自分の得意なことを活かせる場所や機会を逃さずに、積極的に取り組んでいきたいと思っています。これからも、自分らしく精進してきたいです!