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(更新: ORICON NEWS

【コスプレビフォーアフター】東京で得た“オタ活”に踏み出す勇気「地方はサブカルに対して厳しい」

世界に誇る日本のポップカルチャーとして、多くのアニメ・漫画ファンに親しまれている「コスプレ」。普段の自分とは異なる“別人に変身できる”点がコスプレイヤーたちを魅了して止まないという。今回、福井県出身のレイヤー・雪見きゆさんにインタビューを実施。地元福井県と東京とのサブカル意識への違いや、オタ活に踏み出すきっかけなど、知られざる美人レイヤーの“素顔”について聞いた。

まだまだ地方ではオタクの趣味って共感されにくい

――地元の福井県でもコスプレ活動をしていましたか?

雪見きゆもともとオタクだったんですが、コスプレはお金がかかるし、私になんかムリだと思って手が伸びなかったんです。

――では、コスプレに目覚めたきっかけというのは?

雪見きゆ福井でもコスプレをやる人はいますが、東京と違って披露するイベントが全然無くて。そんなときに、福井の人気レイヤーさんがちゃんとしたスタジオ撮影をしているのをSNSで見つけて、「福井でもコスプレをやる環境があるんだ」って気づかされたのが、コスプレ活動に興味を持つきっかけでした。

――では、初めてやったコスプレは?

雪見きゆ『けものフレンズ』のサーバルでした。それで、始めたからには徹底的にやりたいと思ってどハマリもしちゃって(苦笑)。隣の石川県や、ちょっと遠くだと富山のイベントにまで行ってました。

――移動費とか大変だったのでは?

雪見きゆ移動費やコスプレ衣装代は全部バイト代でやりくりしてました。

――当時はどんなバイトを?

雪見きゆ地元の中華屋さんでバイトをしていました。そこ以外にも、ハンバーガー屋さんでも働いたり色々と経験しました。

――バイト先ではコスプレをやっていることはオープンにしていた?

雪見きゆ内緒にしてました。福井ではオタクの趣味ってなかなか共感されにくくて…。確かに、以前にくらべてオタク趣味の人って増えたと思います。でも、私の地元は田舎ってこともあって、東京に比べてサブカルな趣味への理解はまだまだかなって思います。

上京して一番の変化は、競い合える“仲間(ライバル)”が出来たこと

――東京だと、秋葉原や池袋みたいにサブカルをウリにした“町おこし”をやっていたり、ポップカルチャーとしての理解も進んでいますが、地方ではまだまだ浸透しきれていない部分もあると。

雪見きゆ福井ではまだ「アニメ=暗いオタク」ってイメージを持つ人は多いと思います。だから地元ではなるべく隠していました。

――若い時って、周囲の理解がないとなかなかチャレンジするのは難しいですね。

雪見きゆ地元に「サブカルバー」っていうコスプレヤーを応援するバーがあって、そこで1日店長をしてみないかって誘われたことがありました。で、その時たまたま地元の雑誌が取材に来ていて、私がコスプレをしていることが一気にバレてしまったんです(苦笑)。職場の人にも「載ってたよね」って言われて、最初は「載ってないです」って否定してたんですが、さすがに隠し通せなくて。

――親にも知られてしまった?

雪見きゆはい。親も含めてみんなに知られてしまって。東京だったら、「出てたね〜」で終わると思うんですけど、福井だと「オタクなんだね〜」「コスプレしてるんだ〜」って反応で。もちろん、福井の人もイジワルで言ってるわけではないんですけど、私自身が、勝手に疑心暗鬼になってしまっていました。

――では、なるべく隠し通したいって思っていた人が、こうしてメディアの取材に出られるようになったのは、どんな心境の変化があったんですか?

雪見きゆ私は、芸能人になりたいとか有名になりたいってことではなくて、大好きなコスプレを仕事にできたらいいなって思いで活動をしています。今でも矛盾している部分はあるんです。こうして取材してもらって、地元の人に「あの人また出てる」って思われるのは正直恥ずかしいけど、でも好きなことだから辞めたくないって思えるようになったんです。

――コスプレ活動に踏み出す勇気が生まれたきっかけは?

雪見きゆ東京で出会ったコスプレ仲間やライバルの存在です。私が勝手にライバル視しているだけですが。

――いわゆる“仮想敵”ですね。自身が成長するうえで必要なことだと思います。

雪見きゆ東京に来て一番の変化は、競いあえる仲間(ライバル)との出会いだと思っています。これからも、イベントに参加することでレイヤー同士の繋がりであったり、カメラマンさんとの交流を通じて、後ろ向きな自分を変えられるように成長していきたいと思っています。

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